クランを解雇された雑用係のトーリは、最強と名高い冒険者“白の魔女”に雇われて彼女のお世話をすることに。
人前では怪物のような威容と圧倒的な力で畏怖される孤高の存在。その正体は――可愛らしくて甘えん坊な少女！？
概要
「白魔女さんとの辺境ぐらし」とは、「小説家になろう」にて、門司柿家氏により投稿されているウェブ小説作品（小説家になろうでは「白魔女さんといっしょ」というタイトルで投稿されている）
正式なタイトルは「白魔女さんとの辺境ぐらし ～最強の魔女はのんびり暮らしたい～」。
カドカワBOOKSより書籍化予定。
物語の始まりこそ「冒険者パーティーからの追放もの」の形式となっているが、元の仲間との関係は良好でざまあ展開などはない。主人公が最強の魔女と一緒に日常を過ごしていく様子を話の主軸に据えたラブコメディ作品である。
あらすじ
白金級のクラン『泥濘の四本角』の雑用係であるトーリは、クラン統合の際に戦力外として解雇されてしまう。どうしたものかと途方に暮れていた所、最強と名高い冒険者”白の魔女”が彼の前に立った。世紀末覇者の如き威容を持つその老婆は、何とトーリを雇いたいという。
”白の魔女”に、からかわれていると邪推したトーリは高額の雇い賃を吹っ掛けて暗に断ろうとするも、快諾され、魔女の家へと連れ去られる。
土下座して謝るトーリの前で、老婆だった筈の”白の魔女”は可愛らしい少女へと姿を変えて、言った。
「最初のお仕事……掃除、お願いね」
自堕落系クーデレ魔法使いのお世話をする、品のないファンタジーです。
登場人物
- トーリ
本作の主人公。25歳の男性。
最上位の冒険者である『白金級』の資格を持つが実力は低く、クラン仲間の家事や雑用を率先して行うことで立場を維持してきていたものの、冒険者ギルド主導のクラン同士の統廃合が進む中で居場所がなくなり、ギルド職員に促されクラン脱退を決意する。
行く当てがなく悩んでいたところを”白の魔女”ガートルード（ユーフェミア）にスカウトされ、彼女の家で家政夫として働くことになった。
雑用を続けていたために家事能力は高く、特に料理に関しては絶賛されている。
- ユーフェミア / ”白の魔女”ガートルード
本作のヒロイン。『白金級』の冒険者。愛称は「ユーフェ」。
艶やかな白髪の美少女なのだが、「見た目が華奢だと舐められるから」という理由で、公の場では「白い衣服を纏う長身で威容ある老婆（”白の魔女”ガートルード）」の姿に変身しており、その圧倒的な実力と、威風堂々とした態度に威厳のある言葉遣いから、他の冒険者からも畏敬される存在となっている。
『白金級』の中でも卓越した実力の持ち主で、魔法の才に恵まれ魔道具や魔法薬の製造にも精通する才女である反面、私生活が自堕落かつ壊滅的で、自宅は「魔の巣窟」と揶揄されるほどの汚部屋と化していた。
それ故「家事の得意な異性を伴侶にしよう」と考えており、トーリのことを前々から気にかけていた。
- シノヅキ
ユーフェミアの使い魔の一人。魔界に住む巨大な銀毛の狼であるフェンリル族の戦士。
人間に変身するときには背の高い妙齢の美女の姿になる。豪快な性格で、肉料理が大好き。
愛称は「シノ」。
- スバル
ユーフェミアの使い魔の一人。火を司る魔界の怪鳥フェニックス。
人間に変身するときには十歳くらいの燃え立つ様な赤毛の女の子の姿になる。
トーリのことを「おにいちゃん」と呼んだり、大人の男性をからかって遊んだりする。
お菓子や果物が好き。
- シシリア
ユーフェミアの使い魔の一人。魔界の賢者アークリッチの女性。
魔法への造詣が深く、ユーフェミアが魔道具や魔法薬を制作する際の助手を任せられている。
色が反転した目と青白い肌を持つ異形の美女で、公の場に出る際には肌の色を魔法で誤魔化している。
関連タグ
ハウルの動く城 ･･･ 主人公が魔法使いの家に家事手伝いとしてやってくる点など、共通点が多い作品。
