概要
馬相の一つ。馬相とは馬の顔の相を見る占いの一種。眼下の涙を留める場所が大きく、額に白い点がある。この相がある馬は持ち主を祟るとされている。
所謂白斑、額の星の事。
劉備の愛馬
三国志の劉備の愛馬として登場する。劉備が的盧馬に乗り、劉備を目の敵にしていた蔡瑁から逃走したところ、檀渓の水中に阻まれて追い詰められしまった。自身の命運も尽きたと思い劉備が「的盧、ついに祟ったか」と言うと、谷を越えて劉備を救った。
三国志演義では大きく脚色されており、賊将・張武(または張虎)討伐の際に手に入れ、その俊足に感嘆した劉備が劉表に献上するが、蒯越から的盧は凶馬であることを知った劉表は劉備に誤魔化しながら突き返し、その後に伊籍から凶馬であると忠告を受けた劉備は所詮迷信であると取り合わなかった。その後は大体正史と同じだが、龐統が馬を失った際に与えた劉備の馬が的盧であるという解釈も有る。
文中では白馬とされるが、白馬の場合馬相が目立たなくなるので、芦毛で年を取り白馬になったと解釈されることも有る。