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皆川真次郎

みなかわしんじろう

皆川真次郎とは「アイスクリン強し」「若様組まいる」(畠中恵/講談社)の登場人物である。
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人物像編集

若様組まいる」登場時編集

20歳。長瀬健吾、小泉沙羅の幼なじみ。西洋菓子職人志望。


同作品の登場人物であり主人公の長瀬健吾の幼なじみで若様組とも交友がある。

築地の居留地で暮らし西洋菓子職人を目指す青年。


実際に使用する場面は無いものの、「真さんは、射的が得意だから。居留地のパーク先生の御夫君や、建築家のジョンさんから、ピストルを習ってるの。小さい頃から遊びのようにして、覚えたんですって」(P30)と、幼なじみの小泉沙羅からも評価されるように射撃が得意。その腕には明治の世には要らぬほどの武道の達人である若様組の一人、園山薫も一目置く。


士族だった両親が死去した後、孤児となり築地の居留地の外国人宅で様々な下働きをすることで生計を立ててきた。またそのような環境から外国語と製菓技術を独学で覚え、西洋菓子職人への道を歩む事に。


居留地の外国人達が付けた「ミナ」という、おなごのようなあだ名(P32)を本人は気に入らないが、幼なじみの長瀬は斟酌せず呼んでいる。沙羅や若様組の他の者からは「真さん」「真次郎さん」。


アイスクリン強し」登場時編集

23歳。(年齢の算出法については、同作品の登場人物長瀬健吾を参照のこと)

同作主人公。西洋菓子屋「風琴屋」主人。


装丁(丹地 陽子/画)では先頭の長瀬健吾の次を歩き、右手に麺棒・左手に皿に載せたゼリケーキを掲げ、エプロンをつけた洋装姿の、やや明るい髪色の青年として描かれている。


習い覚えた経験をたよりに新しい味覚の世界を帝都で切り開き、士族の身からの転身と活計を立てるべく築地近くの居留地に店を構える。


インバネスを肩で着こなし、立派な洋装姿が板に付いているハイカラな青年。


「ワッフルス」「チヨコレイト」「シユウクリーム」「アイスクリン」「ゼリケーキ」など、専門分野である西洋菓子だけでなく、育ての恩人であるストーン宣教師夫妻の結婚記念パーティーでは一通りのコース料理を供し西洋料理の分野においても一流である事を証明した。


「…なあに、ミナは一見強面だが、」(P33)「背の高い大の男が、いきなりミナという可愛い名で呼ばれ、…」(P31)など作中では、背が高く一見強面の青年であることが窺える記載がみられるが、装丁を始め漫画やピクシブでは、幼なじみの長瀬や若様組の面々よりかなり小柄な、可愛らしい男の子として描かれる事が多い。


生年月日についての考察編集

アイスクリン強し」作中で「そもそも若様は、ミナより八ヶ月は生まれが早かったぞ。」(P92)とあり、また維新混乱期に母の胎内にいたその若様が、御維新直後頃に産まれたとされる事から(P30)皆川真次郎の生年月日は、1868年(明治元年)の1月25日から8ヶ月後の、8月25日〜12月31日の間のいずれかである事が推察される。

※実際の維新は狭義では明治改元に当たる明治元年旧9月8日(1868年10月23日)とされるが、(明治維新)改元の詔書には「改慶應四年爲明治元年」(慶応4年を改めて明治元年と為す)とあり、改元が年の呼称を改めるということから、慶応4年1月1日(1868年1月25日)に遡って適用された。法的には慶応4年1月1日より明治元年となる(明治)。考察の前提条件として、8ヶ月後の設定が成立可能な後者である改定後の明治元年を、作中での御維新とした。


漫画「アイスクリン強し」(漫画/宇野ジニア-原作/畠中恵)登場時編集

表紙では中央、緑がかった明るい頭髪の焼き菓子を載せた天板を両手で持つ、現在でいうところのカフェエプロン姿の青年として描かれている。

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