概要
被造死神という到達点を目指す眠計画の中でも、始めて成体まで生存した個体。
一號から三號までは脳髄を持つに至らず、四號ではじめて脳髄が形成され五號は胎児の姿にまで成長した。
二歳程度まで成長したものの細胞分裂が行えなくなり死亡した六號を経て、「一人の死神」としての能力を持つに至ったのが眠七號─────涅ネムである。
被造魂魄の問題点である細胞の寿命自体は解決出来ていないが、これを力尽くで解決すべく脳下垂体に強制細胞分裂加速器官が組み込まれている。謂わば細胞分裂を暴走させている状態で、大脳基底核を通じ頭頂葉で制御を行っている。
目を開けたまま、見る夢
涅マユリ自身はある時から「眠七號」と呼ばなくなり、常に「ネム」と呼んでいる。ネム自身がこれを気にした際、阿近はそれを「恥ずかしいから」と分析している。
まぁネムはこれに対して「恥ずかしい…?マユリ様にそのような感情がお有りになるとは思えません」と何気に酷い事を言ったが。
阿近曰く「被造死神は全死神の夢」と言いつつも実際はマユリ個人にとっての理想であり、ネムが学び成長し眠計画が進行している間ずっとマユリは夢の中にいる。
それを気付かれるのが恥ずかしいから、敢えて呼び方を変えたのではないか、と。
眠八號
ネムが脳髄以外を喪失し実質上「死亡」した後である、最終話で登場した小さいネム。
七號よりも活発な性格らしく、マユリも「声が大きすぎるヨ…」「全くお前は…、どうしてこうなってしまったのかネ…」とボヤいている様子。
ネムとの関係が父娘なら、眠八號相手だとおじいちゃん的なスタンスだろうか。