「ゥウ……ゥ、ウゥ……」
磔刑の雷樹(ブラステッド・ツリーー)
「わたしと、いっしょに、こい…… 『磔刑の雷樹(ブラステッド・ツリーー)』!! 」
「乙女の貞節」を地面に突き立て、強烈な放電を行う対軍宝具。
雷電は聳え立つ大樹のシルエットで降り注ぎ、拡散して敵を追尾する。 敵が単体かつ近距離であれば「乙女の貞節」がなくとも発動可能。
全リミッターを解除した最大出力で放った場合、使用者は生命活動を完全に停止するが、低い確率で近くの死体などに伝播し第二のフランケンシュタインの怪物を生む可能性がある(作中ではジークがこの電撃によって蘇生、覚醒した)。ただし、死んでしまう彼女がそれを見ることはできない。
リミッターを解除しないで使用した場合、威力は落ちるが彼女の生命活動が停止する事は無い。
カウレスがスペックを計測するため、ロシェから譲り受けたゴーレムを威力測定の目安として行った実験では、この時の威力は良くてC、悪くてDランク相当。
標的から離れれば離れるほど雷撃の威力は弱まり、逆に至近距離での最大出力ならば大抵のサーヴァントを討ち果たせる威力があるとカウレスは推測した。
この雷撃はただの雷ではなく彼女の意志が介在する力であり、令呪の補助を受けて使用した場合、標的が同じく令呪の効果で空間転移を行っても回避できないほどの速度と精密さで中心点に引き込む。
解りやすい言い方をすれば、彼女を超強力な電磁石にして、標的が金属類となると例えれば良いだろうか。
企画段階では使用すれば確実に絶命する自爆宝具だったが、小説版では流石にそれでは使い勝手が悪すぎるという配慮か、リミッターによる使用リスクの軽減が行われている。
Fate/GrandOrderにおいての性能
- ランク:D~B
- 種別:対軍宝具
宝具はQuickの全体攻撃。「オーバーロード」による強化もあってバーサーカーの全体宝具としてはトップクラスの火力を誇る。さらにクリティカル低下バフ付きで、多段ヒット型なのでスターも稼げる。
…が、その代償として2ターンのスタンというかなり重いデメリットがくっついており、加えてオーバーロードにもやけど付与のデメリットがあるため、長期戦にはまるで向かない。