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神戸市交通局1000形

こうべしこうつうきょくいっせんがた

神戸市交通局(神戸市営地下鉄)がかつて保有、運用していた西神・山手線用地下鉄車両。
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概要編集

神戸市交通局(神戸市営地下鉄)西神線新長田名谷駅間の開業に備え、まず1977年に最初の編成(第1編成)が4両編成で落成し、その後の路線延伸や輸送力増強に伴い1993年までに合計6両編成18本が新造された。

製造当初から冷房装置を搭載しており、日本の公営地下鉄の全車両で冷房装置を搭載しているのは神戸市営地下鉄が初である。この先進性が評価され、1978年度ローレル賞を受賞している。


仕様変更および改造編集

  • 1981年製造の2次車、第7編成からは新製時から側面方向幕を設置(それ以前に製造された1次車、第1〜6編成にも取り付けられている)。また、1983年の新長田〜大倉山駅間延伸に伴い増備された第9編成以降からは5両編成で製造され、それ以前に製造された4両編成に増結するための中間車1両(1300形)も製造された。なお、1300型には車椅子スペースが設けられている。
  • 1987年の西神中央駅までの延伸に伴い増備された3次車、第16〜18編成では翌年から製造が開始された2000形の設計思想を取り入れ、冷房装置が変更(中型のCU-181形3基搭載から大型のCU-773形2基搭載)され、天井吹出口のラインフロー化と補助送風機として横流ファン(ラインデリア)や前面外部のステップを設置した。この他、ドア窓下のドアベルトがなくなり、妻面貫通扉の窓が拡大され、運転台と客室の仕切り部の助士席側に仕切り窓が設置されたほか、仕切り扉の窓の高さが若干縮小された。なお、6両編成化に伴い1989年に製造された1400形のドア外観については増結先の編成に合わせられ、第16〜18編成に組み込む1416~1418は既存の3次車編成と同一であるが、第1〜15編成に組み込む1401~1415では編成美を統一するためドアベルトがある(ただし室内側にドアベルトはない)。また、第1〜15編成は6両編成化と同時に妻面貫通扉が2000形と同一のものに交換され、当該編成に組み込まれる1401~1415の妻面貫通扉は製造時からその仕様になっている。
  • 1993年7月の快速運転開始に伴い、方向幕の追加及び前面上部に橙色の種別灯を設置した。

更新工事編集

初期車の落成から20年が経過した1997年から2012年にかけて更新工事が製造元の川崎重工に持ち出される形で行われ、以下の改造が行われた。

  • 制御装置を電機子チョッパ制御からVVVFインバータ制御に変更。なお、時期によって素子が異なり、第1〜7編成は3000形と同等のGTOであり「1000-01形」とされ、第8〜18編成はIGBTであり「1000-02形」とされた。
  • 中型冷房装置の能力を強化。
  • 座席の生地をバイアス柄の入ったものに変更(未更新車の一部もこれに交換)。
  • 床材を辛子色からオフホワイトの石目調に変更。
  • 座席端部のスタンションポール(握り棒)設置。
  • ドア付近のつり革を増設。

廃車編集

2018年から、最初期車は車齢40年、更新からも20年を迎えたことと、ホームドア全駅設置に伴う機器の設置が困難であるといった事情から6000形の導入によって代替される形で2019年3月(運用離脱は2018年7月)の第1編成を皮切りに廃車が始まり、2023年8月の第18編成の離脱をもって形式消滅となった。

なお、神戸市交通局は検査切れとなる車両を優先的に廃車していったため2021年8月をもって全廃となった3000形、2022年5月に全廃となった2000形よりも長生きする結果となっている。

また、先頭車1101号車についてはカットモデルではなく1両丸ごと名谷車両基地に静態保存されている。


関連項目編集

神戸市交通局 神戸市営地下鉄 西神・山手線 1000形

2000形 3000形 6000形

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