概要
神戸市交通局(神戸市営地下鉄)西神・山手線と相互直通運転を行う北神急行電鉄北神線開業に備え、1988年に最初の編成(第19編成)が落成し、4本が新造された。
当初は5両編成で落成したが、翌年(1989年)に中間車1両(2400形)を増結し6両編成となった。
基本的な仕様は1000形3次車(第16〜18編成)をベースとしているが、前面デザインを大きく変更し、行先表示器やドアの縦幅を拡大している。
なお、各車両の下二桁の番号は1000形からの続番、更に3000形は本形式からの続番となっている。
改造
- 1993年7月の快速運転開始に伴い、方向幕の追加及び前面上部に橙色の種別灯を設置した。
- 2002年に全編成を対象に車両間転落防止幌を設置した。
- 2003年に座席の生地を3000形と同等のものに交換した。
更新工事
初期車の落成から20年が経過した2013年から2014年にかけて更新工事が製造元の川崎重工に持ち出される形で行われ、以下の改造が行われた。
- 制御装置を電機子チョッパ制御から1000-02形と同等のIGBT素子を使用したVVVFインバータ制御に変更され、「2000-02形」とされた。
- 床材を辛子色から淡いレモンイエローに変更。
- 座席端部のスタンションポール(握り棒)設置。
- ドア付近のつり革を増設。
- 第22編成については、車内の蛍光灯カバーを撤去しLED照明化。
廃車
2018年から、経年を迎えた1000形の置き換え及びホームドア全駅設置に伴い6000形の導入が開始された。しかし、
- 神戸市交通局では車両を修繕出来る広い敷地や工場を持たないため、製造元である川崎重工に再び持ち出す必要があり関連機器の搭載改造を行うのはコスト的に不利
- 4編成だけの小世帯である2000形をさらに改修して継続使用するよりも6000形に統一した方がランニングコスト(維持費)を将来的に削減できる
ことから、1000形や3000形共々6000形に置き換えられることとなり、2021年11月の第19編成を皮切りに廃車が始まり、神戸市交通局は検査切れとなる車両を優先的に廃車していったため2022年5月をもって先輩車両といえる1000形よりも早くに形式消滅した。
なお、第19編成の先頭車、2119号車の乗務員室部はカットモデルとして名谷車両基地に保存されている。