概要
1970年代から既に存在していたが、2010年代に比べると空港も数が少なく航空券も高価だったため航空便の利用者が限られていた事や、(贅沢な移動手段だったがゆえ)機内食がある種飛行機旅の目玉だった事もあり、空弁の知名度はあまりなかった。
しかし時代が下って国内線の機内食が廃止されたり、搭乗手続きの簡略化によって「空港内の施設で時間をつぶしがてら食事を取る」事が少なくなった分、弁当を購入して航空機内で食べる人が増えたため売上げを伸ばしている。
『空弁』の言葉は2003年からあったが2004年にフジテレビ系列の朝番組『情報プレゼンター とくダネ!』が2004年(平成16年)1月13日に「空弁」を扱い、以後広まっていく。
当初は「くうべん」とも呼ばれた。
代表的なものは新千歳空港の『石狩鮨』、羽田空港には『みち子がお届けする若狭の浜焼き鯖寿司』があるほか、趣向を凝らしたカツサンド店が多くあり、羽田空港の名物となっている。
内容的には原型だった駅弁によく似ているが、機内テーブルが電車のそれに比べて狭いため、上方投影面積が小さめにしてあるなどのアレンジが加えられている。