節分の鬼
3
おにはうちふくはそと
昔話のひとつ。節分を題材にしている。
あるところに、食うのもやっとな貧しい夫婦が住んでいた。二人は節分をする機会に恵まれるが、長いこと豆まきをしていないので掛け声を忘れ、
「鬼は内~福は外~!!」
と叫んでしまう。すると、追われてきた鬼が「あんた達だけだよ」と泣いて感激…これが一神教文化だったら異端者であり、人外を呼ぶなど、普通ならば死亡フラグものである。
ひょんな事で夫婦の家を訪問した鬼は、もてなす物とてない二人が困っているのを見て援助を申し出てお米や食糧を手に入れさせる。その元手になったものは諸説あり、打ち出の小槌や虎皮の着物、或いは金棒と言った鬼・妖怪ならではの宝が多い。
結果、楽しいひと時を過ごした鬼は夫婦に幸せを与えて去っていく。間違いとは言え夫婦は嫌われ者の鬼に同情して親切にし、鬼もまた幸せなひと時を過ごした謝礼として夫婦に富をもたらしたのだった。
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豆まきをする二人を想像したら、こんなになっちゃいました! 楽しそうだよなと思いつつ書きました いつもフォロー、ブックマークありがとうございます😊2,617文字pixiv小説作品