精神の宮殿

まいんどぱれす

精神の宮殿とは、記憶術の一つ。

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概要

「Method of loci」「記憶の宮殿」とも呼ばれる実在する人間の能力であり、記憶術の一つである。

作家、記憶術者であるドミニク・オブライエン（Dominic O'Brien）はこの手法を利用し30分で1040桁のランダムな数字を記憶し、他にはπの桁数を65,536桁以上記憶した者の記録も存在する。

方法としては、

1. 憶えておきたい記憶に対して頭脳の内部における自身が憶えやすい物理的な場所を設定し、それらと相互に関連する記憶（その場所に配置されている家具など）を深く憶える。

2. 相互に関連する記憶（家具）に憶えておきたい記憶を順番を付けてから関連付け（例えばその家具に入れたり目印とする）に関連して、記憶を取り出すときは順番と相互関連の記憶（要するに何番目のどこにしまった、入れた、置いた、記憶か）を思い浮かべるだけで取り出す事ができる。

という物。

精神の宮殿は、うつ病の患者が前向きで自己肯定的な記憶を覚えるのを助けることも示されている他、VRで精神の宮殿に似た仮想空間を造り上げ被験者の記憶を試す実験も行われている。

BBCドラマ「SHERLOCK」では、主人公シャーロック・ホームズが使用する記憶術として描写され、事件に関連する記憶を視覚化された文字によって表現される。

ジョン・ワトソンの解説によれば、「地図のように記憶を配置し、その地図の場所を頭脳の内部で行き来して事件に関連・必要である記憶を思い出す」方法とのこと。

敵対者であるチャールズ・アウグストゥス・マグヌセンも使用する。