紅魔館の日々
東方Projectに登場する紅魔館は、カリスマ溢れる吸血鬼にして永遠に紅い幼き月・レミリア・スカーレットを筆頭に、悪魔の妹・フランドール・スカーレット、時間を操るメイド長十六夜咲夜、七曜の魔法使いパチュリー・ノーレッジなど、文字通りの悪魔やそれに仕える強者たちが棲む恐ろしい館であるが……
そんな彼女たちの日常は、ドリフ顔負けのドタバタギャグだったり仲間への情に満ちていたりと、まさに平和そのものであったという。
…という、紅魔館及びその面々にまつわる二次創作の在り方の一つである。
実際に原作においても『東方紅魔郷』における紅霧異変の後に紅魔館が幻想郷に広く知られるようになり(『東方求聞史紀』)、『東方妖々夢』などをはじめ幻想郷の他の存在と交流が始まると、シリーズを追うごとに紅魔館内外の双方において、そののんびりとした日常が垣間見られるシーンも描かれるようになる。
紅魔館メンバーも先の『妖々夢』含め幻想郷で起こる異変(『東方永夜抄』他)やそれ以外の出来事(『東方非想天則』他)にも顔を出すようになり、書籍作品においても紅魔館での出来事やメンバーたちのとある日の出来事などが語られている。
そして二次創作においても紅魔館メンバーたちによる「平和」な日々が多様に想像され、その様をして「紅魔館は今日も平和です」と呼ばれるようになった。
それは当主レミリアの我侭に始まるドタバタだったり咲夜の「ただし忠誠心は鼻から出る」だったり、あるいはフランの無邪気なお遊びだったり紅美鈴へのシエスタへのおしおきだったり、パチュリーのお世話になにかと翻弄される小悪魔だったりと、様々に「平和な紅魔館」が描かれている。
実に、今日も紅魔館は平和です。