恋愛未経験なハートが世界を守る!
概要
福岡太朗によるラブコメ漫画作品であり、少年ジャンプ+で連載していた。2021/7/25完結。
純潔であることによって力を得る純情戦隊ヴァージニアスと極悪連盟ヴィンラーンが繰り広げる闘いの日々……は基本脇に置いといて、恋愛に不慣れな男女が繰り広げる不器用極まる日常がコミカルに描かれる。
純情戦隊ヴァージニアス
純潔であることで戦闘力を得る凄い戦隊。
性体験がないことが条件であるためメンバーの入れ替わりが激しく、メンバーは恋を知らない少年少女である。
一部を除いて。
- レッド/灯堂勇一郎(33歳)
ヴァージニアスのベテランリーダーにして主戦力。その経験と童貞力によって発揮される戦闘力は戦隊内でも断トツであり、どんな怪人であろうと彼には敵わない。
身体能力も非常に高く、変身せずとも自動車くらいなら止める事が出来る。
残り3話の時点で
その代わりコミュ力は断トツで低く、極度の人見知りであり、店主に顔を覚えられたからと居酒屋を変えるほど。
女性に対する免疫の無さは最早恐怖症の域。
- ピンク/本浄仁愛(28歳)
最近ヴァージニアスに加わった新人隊員。奥手が過ぎて今まで恋を遠ざけて生きて来た。
この年で処女であるのを恥じて年齢を偽っており、表向き女子高生ということで振る舞っている。コミュ力はレッドよりましだが、さすがに一回りも若いメンバーと話を合わせるのは楽ではなく、苦労の絶えない日々である。
似たような境遇のレッドに好意を抱いているが、レッドの度を越した鈍感さと彼女の奥手により、なかなか関係が進展しない。
ただ趣味がよく合い、性格も近く、お互い他の人より話してて落ち着く事から、二人を知るほぼ全ての人物からお似合いだと思われてはいる。
また嘘を重ねた結果私生活でレッドと遭遇した際には、居もしない姉のふりをする羽目になっている。
- イエロー/城志摩呼春
初心な少年少女の恋愛模様を観察するために入隊した少女。恋の匂いを敏感に察知してはカップル成立を後押しする。つまりヴァージニアス最大の敵。
またニヤニヤ展開をたっぷり用意してくれる読者の味方でもある。
当初からレッドとピンクの関係を進展させることに躍起になっており、最近では敵と結託して暗躍し始めた。
後に敵の指導者がヴァージニアスと仲良くしたいと言い出した事でそのポジションは変わっていくものの、その相談役と工作係として暗躍を続けている。
- グリーン/前田川充(16歳)
新たに加わった新隊員。何故か彼だけ本名が明かされている。
小学生の頃からレッドの活躍を目にしており、彼に強く憧れている。
素直で明るく心優しい少年だが、空気を読めない部分があり、しばしば世代差を突きつけて年長組にダメージを与える。
実は彼女持ち。清い付き合いをしていたが、彼女が充を女装させる事に目覚めてしまい充もそれを受け入れた事で立派な変態カップルへと変貌を遂げてしまった。
- ブルー
34代目。勤務期間3日。
登場する前に童貞卒業しヴァージニアスを脱退した。
- ロンリー
ユニコーンによく似た獣人の司令官。ロンリー馬男(ウーマン)。
ヴァージニアスの力をもたらした人物であり、難しい年ごろの少年少女に親身になってくれるナイスガイ。
極悪連盟ヴィンラーン
人間の負の感情から生まれるマイナスエネルギーを集めて悪事を働こうとする悪の組織。
過去に正面戦闘でヴァージニアスに敗北を喫しており、戦力の切り崩しのためにヴァージニアス内でカップルを成立させようと企んでいる。
- 闇夜の巫女フィリア
ヴィンラーンの首領「魔王ザ・サタン」の神託を受け、構成員に指示を下すヴィンラーンの実質的な指導者。
その実十数年前にヴァージニアスに敗れたザ・サタン本人が変身した姿であり、指示も神託ではなく本人が下している。
少女が本来の姿と言う訳ではなく、多少のマイナスエネルギーを消費して変身している低燃費モードであり、エネルギーが完全に切れると本来の魔王の姿に戻ってしまう。
当然エネルギーは空なので弱弱の弱なハリボテ状態である。
また対象の好みの姿に変身する事も出来るが、多めにエネルギーを使ってしまう上、変身してみるまでどのような姿になるか魔王自身にも分からない。
作者の性癖が詰め込まれた、事実上の主役の一人と言っても差し支えない。
部下がこちらの世界に慣れてきて活動的でなくなっている事を嘆いているが、ぶっちゃけ本人がその最先鋒であり、今では可愛い服を着てSNSに自撮りを投稿してはフォロワーの書き込みを見て承認欲求を満たすのが最大の趣味になっている。
その上可愛い物好きで、うっかりエネルギー切れで本来の姿に戻った際には化け物と呼んで狼狽えたりと完全に心が少女になっている上、事情が部下にバレたらどんな目に遭ってしまうのか想像して悶えるMにまで目覚めている。
おまけに治められているエネルギーは量が少なくなってきているのもあって専らこの姿の維持に消費されている…と言うか少女の姿でいるためにマイナスエネルギーを集めさせていると言う有様。
結局自分も部下もこちらの世界に馴染みきった現状を鑑みて、さっさとヴァージアスと和解してしまおうと考えるようになるが、立場などの問題でなかなか切り出せないでいる。
ちなみに嘗て自分を倒したレッドの事は忌々しく思っており生理的に無理とまで言っていたが、正体を誤魔化すために魔王としての自分を適当に悪く言った所を、当時の思想を踏まえた上で反論された事で無自覚に好意を抱く様になってしまった。
またピンクとも個人的に親交を深めその人柄などから好意を抱いている。
しかも当面の目標の一つとして「かわいい自分がレッドを惚れさせて童貞を奪えば手っ取り早いのでは」と考えており、自身含む3人の関係をどんどんややこしくしている。
- 運命操作怪人ウメイン
対象の運命を操作してラブコメ展開を発生させ、カップル成立により多くのヴァージニアスを卒業させてきた。
最近は最大戦力であるレッドをターゲットにしているのだが、レッドのあまりのコミュ障っぷりによりなかなか上手くいかない。
レッドが彼等から逃げるために引っ越した際は、敵のくせに「信頼されていると思ってたんだが」とショックを受けていた。
魔王には個人的な恩があり、ヴィンラーンで活動しているのはその恩返しのためなのだが、当の魔王が正体を隠している上変態に目覚めているので報われない。
- サキュバス怪人バスキューン
男性メンバーを誘惑しダイレクトに童貞を奪ってきた分かりやすい怪人。
彼女もレッドをターゲットにしているが、レッドの卓越した童貞根性によりなかなかうまくいっていない。
こちらもレッドが引っ越した際は敵のくせに「嫌われちゃったのかな」とショックを受けていた。
ウメインに好意を抱いており、嗅ぎつけたイエローの新しいおもちゃとなりつつある。
彼女らの存在こそが出会いや童貞卒業目的でヴァージニアスに新メンバーが加入し続ける原動力となっていたのだが、それが対レッド(と言う名目のイチャイチャ)に専念してしまった結果、新しく加入した者達が卒業しなくなってしまい、むしろ戦力が増強され続けると言う結果になっている。
そしてそのピンチヒッターの後釜としてイエローが選ばれる事となった。
- R=ネットラー
レッドの最大のライバル。
レッドをピンクとくっつけて卒業させる流れが気に食わず、実力で倒そうとする者達の一人。
レッドから信頼されている人物の一人であり、引っ越した際もレッドの方から新住所を教えている程。
そしてネットラーの方もそんなレッドに対して複雑で巨大な感情を抱いている。
だがピンクの人柄を品定めした事でレッドとの相性の良さを認め、純粋に彼の幸せを願う友の一人としてピンクとの関係を後押しする様になった。