概要
美神公彦は、GS美神の主人公の美神令子の父親(つまり、美神美智恵の夫)である。
東都大学に籍を置く生物学者であり同大学の動物行動学教室で教鞭を執る教授でもある。
手掛けている研究と後述する体質とのからみで常に外国(南米にあるジャングルの奥地)に住んでいる。
そのため大学では秘書同前の女性助手である松井助手に様々な雑事を任せている。
存在はハーピーの事件の時に令子が父の職場である大学に電話している場面で明らかになった。ただし令子とは松井助手を介しての伝言のみで関わったため登場はしなかった。
なお幼少令子は東都大が父親がいる大学だと知っていた。だが、後の両親の馴れ初めの話では、小学生の頃に初めて会ったなど噛合わないところがある。
旧姓は吾妻(あがつま)である。
※ 以下、ネタバレ
能力(以下ネタバレ)
妻の項目も参照
実は超強力なテレパシスト(精神感応能力者)であり、若き日においては能力の制御不能に苦しんでいた。
つまり本人の望む望まぬに関わらず、周囲の人間たちの無作為な思考が問答無用で自らの内に流れ込んでしまう。
人間社会で過ごすことは公彦にとっては24時間休み無しで大音量の雑音中に放り込まれているに等しい。
それだけならばいざ知らず、公彦の強力なテレパシー能力は悪霊・霊型悪魔との感応をも可能にしてしまう。すなわち、ふとしたきっかけによっていとも容易く悪霊や悪魔に体を乗っ取られてしまうという、超高度かつ厄介な霊媒体質の持ち主でもある。
常に外国(研究対象のいる外国の密林のど真ん中)にいるのは、このため。
その強力なテレパシー能力は現在でも健在であり、それを制御するため、無二の親友でもあった唐巣神父が手配してくれた、精神波遮断金属で作られた鉄仮面を常に身に付けている。
別の世界であったなら、間違いなくECM(超能力対抗措置装置)が無いと日常生活が送れないであろうヒト。
娘・令子と疎遠であったのは、令子を自らの能力と事情に巻き込みたくなかった、とする愛情ゆえの事であるが、結局のところそれは裏目に出てしまっている。
なお、公彦が引きこもっている南米奥地は、実は生きてた妻の美智恵が5年間身を潜めた場所でもあった。