ゲーム概要
「聖騎士リッカの物語 白翼と淫翼の姉妹」はもぐらソフトによるR-18同人ゲームである。ジャンルとしては、3D横スクロールアクションにあたる。
pixivのタグでは、サブタイトルを含まない「聖騎士リッカの物語」が使われている。
2021年12月25日に販売を開始し、そのクオリティの高さで販売から一か月弱でDLsiteでの販売数が4万本に到達した。
日本語版だけでなく、英語字幕版・中国語字幕版も配信されている他、アペンド版の追加が予定されている。
ゲームシステム
- アクション
3Dグラフィックでの横スクロールアクションゲームで、ツヴァイハンダー(を始めとした各種両手持ち武器)を手に闘うヒロイン・リッカを操作してステージを攻略する。
方向キー+ジャンプ、攻撃、必殺技、ガードの4ボタンのシンプル操作ながらも、奥行きを用いていたり、環状に繋がっているステージなど3Dを活かした様々なギミックや、全23+おまけステージ4面と個人製作とは思えないボリュームでやり応えは十分。
敵を倒すとドロップするマジックストーンを集めることで、スキルを増やしたり、後述のカスタマイズ用の武器や衣装の購入、消耗品の入手ができる。
ステージの開始時など決まったポイントにADV形式のストーリーが挟まり、また特定の攻撃により敗北すると敗北Hシーンに移行する。
難易度は簡単、普通、難しいの三つから選べて、簡単モードでは地形に落下する以外のゲームオーバーはあまり発生させずに遊べるが、難しいモードはゲーム慣れしていても歯ごたえある難易度となり、お手軽に遊びたいプレイヤーにも、アクションゲームとして楽しみたいプレイヤーにも応えられるバランス。
ゲームオーバーになった際、ステージをクリアしたことにして進行する救済措置もある。
- キャラカスタマイズ
「変身」したリッカの聖騎士としての姿をカスタマイズできる。武器を変更することで攻撃アクションが変更されるほか、着ている服・鎧・装飾品によってリッカの性能も変化する。
例えば鎧を着れば防御は固いが足が遅く、布服ならば柔らかいが足が早いといったように調整され、挑むステージによって着せ替えるのも攻略法の一つ。
胸の大きさをはじめとした体つき、服や髪、肌の色、さらには身体に落書きや淫紋なども設定できるため、凛々しい聖騎士姿から青肌の淫魔風、あるいはみっともない性奴隷状態まで、自分好みのリッカの姿を作ることができる。
なお、EDを含むイベントシーンでもカスタマイズした姿で進行することになるため、純粋にシナリオを楽しみたい場合はカスタマイズ内容をよく考えてプレイしてほしい(特にシリアスなシーン)。
- Hシーン
3DCGを活かし、大半のHシーンは上述のカスタマイズした姿で行うことができ、自由な視点移動や再生する場面の選択も可能など自由度が高い。
モンスター姦など鬼畜な内容の比率が高く、敗北Hシーンでは死や完堕ちといった結末を迎えるものも多い。
ストーリー
ある日ハーブを摘みに行ったリッカは、山道で行き倒れている妖精を見つける。妖精を保護しようと村に帰るが、村はゴブリンたち魔物に襲われていた。
リッカ自身も魔物に襲われて命を落とす寸前、目覚めた妖精イーリスから、聖騎士へと変身する力を与えられる。
窮地を脱した後、姉のミリアが魔物たちに攫われたことを知ったリッカは、ミリアを取り戻すべく魔物との戦いに臨む。それはやがて、世界の平和をかけた戦いになっていく。
登場キャラクター
- リッカ/聖騎士リッカ(CV:秋山はるる)
山村に住む平凡な村娘。少し甘えん坊でおてんばだが、生き物が好きな優しい少女。
「神様」こと「陽光の女神」によって、おとぎ話に語られていた「聖騎士」に選ばれ、神秘の力を持ったブローチによって変身する。
変身後の姿は「変身者が強いと思う理想の姿」であるとされ、プレイヤーがカスタマイズした姿に変化することの説明になっている。(でもバニーさんとかエロ下着とか全裸とかにもなれちゃう)
ストーリーを進めると数多の悲劇と耐えがたい苦痛にも見舞われ、Hシーンでは死んだり、大切な人も巻き込んで悲惨な目にあったりととにかくかわいそう。
- イーリス(CV:涼貴涼)
リッカの生まれた村等で信仰される神様「陽光の女神」の使いとして、聖騎士を導くために遣わされた妖精。魔法や魔物に関する知識でリッカの旅をフォローする。また、オプションとして一緒に戦ってもらう事も可能だが、戦力的にはあまり期待できない。
出会った当初は、その合理性を重んじる性格からリッカとは合わない面が強調され、薄情で高圧的な振る舞いが目立つ。物語を進めていくと、大切な使命へのプレッシャーや過去の経験から「人間」への隔意を抱いた背景が語られていき、それらを乗り越えて二人が無二の相棒になっていく過程も本作の見所である。
過去の悲劇のほか、敗北Hシーンだとリッカを助けられないように早々に捕まったり殺されたりしがちでこちらもかわいそう。
- ミリア/淫魔ミリア(CV:森野めぐむ)
少し年の離れたリッカの姉。早くに亡くなった両親に代わって、妹を(少々過保護なくらいに)大切に育ててきた。
リッカとは髪色や瞳の色が同じで、リッカと間違えて攫われた後、敵によってサキュバスへと改造・洗脳されてしまう。
洗脳下で大切なリッカを虐げて心に深い傷を負わせたり、無辜の一般人を害させられたりとやっぱりかわいそう。
- クレレ(CV:緑野らいむ)
物語中盤、ある事情で戦えなくなっていたリッカを助けた魔法使いの少女。
人里離れた家で暮らし、両親が長期出張のため人付き合いがなくなっていたところ、初めて同年代の友人になったリッカをとても大切に思ってくれる、本作の百合要員。
魔法の能力が高く、リッカの旅に同行後は様々な形でサポートしてくれる。
悲劇的な境遇もなく素直にリッカの味方になってくれるため、陰鬱なストーリーを和らげてくれるムードメーカーであると同時にコメディリリーフを一手に背負うことになる。
リッカの使ったベッドシーツに発情するなどのクソレズムーブを行い、(残念な百合思考という意味で)頭がちょっとかわいそう。