概要
大量の自動車の運搬に用いられる船。主に新車の輸出入に用いられる。並行輸入などの小口輸送や中古車はRORO船の使用が一般的。
外観は非常に背の高い特徴的なシルエットをしている。内部は立体駐車場のようになっていて、自動車はフェリーやRORO船と同じく自走で積み込まれる。見た目通り重心が高いので、座礁した際は転覆しやすい。
かつては海外に日本車を輸出する際は、穀物などのばら積み船にカーデッキを設置し、クレーンで積み下ろしをするLO/LO(Lift-on/Lift-off)船を用いたが、1970年代からは北米などへの大口輸出には自動車を積載するという目的に特化したPCC(Pure Car Carrier)が主流となった。