概要
貨物船の一種。roll-on/roll-off shipの略で、フェリーのように車両甲板を備え、トラックやシャーシ(荷台)ごと貨物を輸送する。出発地ではトレーラーがシャーシを切り離して船側に載せ(ロール・オン)、目的地でトレーラヘッド(トラクタ)がシャーシと連結して下船(ロール・オフ)する。対義語はクレーンなどで貨物を積載するLO-LO船(Lift-on/lift-off)。
フェリーに似ているが、RORO船は貨物船なので旅客人数は12人以下に制限されており、乗船するのは乗組員とトラック運転手に限られるので、一般旅客には縁がない存在である。車両を積載する分スペース効率はコンテナ船に劣るものの、荷役はフェリー並みに迅速で、短距離運送に強みを発揮する。外航船(日本国内と日本国外を結ぶ船)はコンテナ船が主力だとすれば、内航船(日本国内の貨物輸送だけに使用される船)はRORO船が主力と言える。