「苗刀」は「苗のような刀」の意。長さの割に細く、軽く造られている。また、柄が鍔もとに向かって細くなるなど、形状が変わっている。
苗刀を使った武術として「四路苗刀」、「二路苗刀」の套路がある。中国の刀は片手で扱う事が多いが、苗刀は両手で用いる。
明の将軍・戚継光は、倭寇から押収した陰流の目録を研究し『辛酉刀法』を著した。
程宗猷は劉雲峰から日本の剣術を学び、1621年に『単刀法選』を著した。
呉殳は石敬厳に師事して日本の剣術を学び、1644年に『単刀図説』を著した。
1921年、郭長生は劉玉春の苗刀営で学び、その後故郷に帰り郭氏劈掛拳の祖となる。そのため苗刀は劈掛拳に併伝されていることが多い。