茜雫
せんな
CV:斎藤千和
黒崎一護と朽木ルキアの前に現れた死神の少女。本作のキーパーソン。
自由奔放な性格で、終始一護を振り回す。
普段はベージュの制服を着ており、髪を一つに結んでいるリボンがトレードマーク。初登場時は黄色のリボンを着けていたが、中盤以降は「こっちのほうが自分に似合う」という理由でショッピングモールで買った赤いリボンを着けている。
謎が多い少女で、自分の記憶の食い違いから不意に混乱を引き起こすことがある。
以下、ネタバレ注意
茜雫の正体は魂魄から外れた記憶の集合体「思念珠」である。
思念珠とは輪廻から外れた欠魂(ブランク)から抜け落ちた記憶が収束し現世に現れたもので、茜雫自身は正式な死神ではなく、彼女の持つ斬魄刀・弥勒丸は数十年前拘流に飲み込まれたある隊士のもの。
本人はそのことを自覚しておらず、時折自分の記憶の食い違いで混乱していたのは多数の人間の記憶が混じっていたため。
思念珠は叫谷の中心に備え付けると、記憶を求め彷徨う性質を活性化させた欠魂が争うように思念珠に近づこうとして叫谷自体を収縮させる。
この収縮により尸魂界と現世が衝突して世界が崩壊するほどの力を発生させるため、世界の破壊を目論む厳龍によってその性質を利用されかけてしまう。
一護によって厳龍は倒され茜雫は救出されるものの、既に尸魂界と現世の間には引力が生じ、放っておくと世界の崩壊は免れない状況へと陥ってしまう。
そこで、茜雫は世界の崩壊を止めるため、自らを犠牲に欠魂のエネルギーを一度に放出し爆発させ二つの世界の融合を防いだ。
力を使い果たし消滅する直前、彼女は一護にお願いし自分の中の記憶の内の一つの人物の墓に連れて行ってもらい、自分の家族や自分の存在を確認してもらう。
そこに茜雫の名前は存在していなかったが、一護は「ああ、あるぜ。お前はこの町で生きていた。家族もちゃんと居た。」と嘘をつき、彼女は安心して消滅していった。
欠魂のエネルギーが消えると、元々存在しない者である茜雫に関する記憶は全員から消えてしまう。しかし…
「あと僅かでも 今はまだ、あいつの声が聴こえる──」
そして時が経ち、町を歩いていた一護は、ふと風に運ばれてきた赤いリボンを手に取る。その瞬間、笑顔で走る少女が一護のそばを通り過ぎていった。茜雫に良く似ていたその少女を横目に、一護は笑みを浮かべそのまま歩いていった。
因みにアニメの204話で彼女の後ろ姿らしき人物を確認できる。
映画オリジナルキャラで出番自体は最初の映画のみだが、その自由奔放さや優しくも繊細な性格、そして、一護との深い関わりと自己犠牲的な最後など印象に残りやすく、『BLEACH』のアニメオリジナルキャラの中では高い人気がある。
また、BLEACHのラジオにおいてオリジナルキャラで唯一ジャケットになっていたり、ゲームにも出演するなど公式からも結構優遇されている。
千年血戦篇において
直接彼女は登場しないが叫谷について言及する場面があり、一護は一度叫谷に行ったことがあると言っている(因みに単行本では叫谷について知りたければ映画一作目を見てくださいと書かれている)。つまり、一護は少なくとも茜雫のことを覚えていることになり、茜雫のファンは驚きと共に胸を撫で下ろしたことだろう。茜雫の物語自体が映画オリジナルではあるものの、原作と関わりのある正史となった稀有な例であると言える。
更にアニメ版第32話のアイキャッチにて叫谷についての説明が書かれていたが、最後の1文に「黒崎一護はとある事件で思念珠と関わり叫谷に行ったことがある」とあり、その説明文の左側には茜雫を象徴する紅葉と長いリボンのイラストが描かれており、古参の茜雫ファンもといBLEACHファンを大いに沸き立たせた。
因みに、原作最終話では恋次とルキアの子供である阿散井苺花が登場しており、茜雫と見た目がかなり似ている(というより赤髪の小さい茜雫)。また、原作者曰く茜雫は「恋次とルキアの別の世界線の子供」をイメージしてデザインしており、茜雫と苺花が似ているのは「元々同じですからね」とJETのインタビューで答えている。茜雫は「髪色はルキア」にしたことも述べている。
ただしあくまで別人であるため、斬魄刀は弥勒丸にはならないとも述べている(元より彼女の魂を映し取ったものではないので当然であるが)。
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