概要
幕末から明治時代初期に描かれたとされる妖怪絵巻『怪奇談絵詞』に記載される妖怪の一種。
縞模の虎を思わせる体に、二つに裂けたしっぽ、二本指の手足を持つ、強欲な僧侶のような顔をした妖怪で、猫なで声で鳴き、銭を好み、盗み癖があり、銭筒の竹の中に住んでいるといわれている。
余談
一説によれば欲深い坊主を風刺して描かれた妖怪とされ、その名は禅宗の経文である大悲心陀羅尼の「哆羅夜耶(とらやーやー)」が由来であるという。
ちなみに巻物には計三匹の虎にゃあにゃあが描かれているが、その内、二匹はしっぽが二股に裂けておらず、指も五本となっている。