概要
蜂楽饅頭(ほうらくまんじゅう)とは、九州地方・熊本県の同名の会社およびそのグループ会社によって製造・販売される大判焼きの一種。または販売店の名称。
本社は同県南西部の水俣市だが、グループ会社によって福岡県・熊本県・宮崎県・鹿児島県の4県全般に展開されている。
蜂楽饅頭ならではの特徴と言われるのが、蜂蜜を生地に練り込むことで独特の甘みを実現しているところだと言われる(他の地方に同様の製法があるかどうかは要確認)。
名前に蜂の字が入るのも、そこから来ている。
なお、蜂楽饅頭の一部店舗では夏季に「コバルトアイス」というかき氷も販売している。
類似品
蜂来饅頭(ほうらいまんじゅう)という商品がやはり熊本県にて販売されている。こちらも蜂蜜入り。
蜂楽饅頭が博多や熊本などの百貨店や繁華街を中心に展開しているのに対し、こちらはロードサイドにてタコ焼きなどを販売する店として展開。その名も「たこ焼き大阪 蜂来饅頭」。何故大阪なのか…「ほうらい」はアレから来ているのか、そのルーツは不明である。なお、「大阪名物」を標榜しているが、本社も熊本である。
また、蜂楽饅頭最大の販売拠点とも言われる熊本市中心部の百貨店「鶴屋百貨店」には、蜂楽饅頭と並んで鶴屋饅頭(つるやまんじゅう)というものも販売されている。一口サイズの小さい形(厳密にはいわゆる「都饅頭」の系譜で、カステラ生地)と饅頭上部平面に鶴屋百貨店のロゴマークが印字されているのが特徴。
蜂楽饅頭に比べるとマイナーなことがネタにされるが(※参考までに、蜂来饅頭と比較した例はほぼ無い)、食べやすいサイズやさっぱりした味わいからむしろこちらを好むという人もいるようだ。
なお、鶴屋饅頭の旧称として千両饅頭と呼称された時期があった。大元は鶴屋の近隣に戦前から存在した「銀丁百貨店」が販売していた銀丁饅頭を引き継いだもの(「銀丁」は、グループ系列でもあった大洋デパートが火災事故で閉店となった煽りを受けて閉店してしまったため、「銀丁」に出店していた店が鶴屋に移って千両饅頭として販売)。
銀丁饅頭時代は銀丁百貨店のロゴを、千両饅頭は千両小判(大判?)の形を現在の鶴屋饅頭同様に印字していたが、千両饅頭としての販売元が廃業することになり、鶴屋がその販売を直営店として引き継いだことで現在の鶴屋饅頭となった。このため、出店企業である蜂楽饅頭と鶴屋直営の鶴屋饅頭が並んで販売するという、他で見られない光景が今日も見られる。
余談
『1日外出録ハンチョウ』で、大槻達が大判焼きを食べている時に大判焼きの呼び方について話していた際、宮崎県出身の沼川が「蜂楽饅頭」と答えて唖然とさせている。