袖引き小僧
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そでひきこぞう
袖引小僧とも表記される埼玉県の伝承に伝わる妖怪。
埼玉県の比企郡川島町中山上廓や埼玉県南部付近の伝承に伝わる妖怪。
夕暮れ時に1人家路に急ぐ人の袖を不意に後ろからクイと引く。袖を引かれた人物はいったい何だろうと思って後ろを振り返るが誰もいない。気のせいだと思い気を取り直して再び歩き出すとまた袖をつんつんと引っ張る者がいる。このような出来事が繰り返されてゆく内に次第に恐ろしくなってみな走って逃げだしてしまう。
このような悪戯を行うのが袖引き小僧で、決して姿を見せることが無いのでその姿は分かっていないが、その正体は落ち武者の亡霊で、通行人に助けを求めて袖を引いているという。
また、別の伝承ではとある貧乏人の子供が道端のお地蔵さんの陰で両親の帰りを待っており、両親が帰って来たので驚かせようと飛び出した所、両親は最近噂になっている盗賊だと思い込んで殺してしまい、その子供の霊がこの妖怪になったというものもある。
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