概要ですね
十数年前に遺跡から発見された古代兵器。
本体(機竜)と機攻殻剣(ソード・デバイス)は一対になっており、機攻殻剣のグリップのボタンを押し詠唱符(パスコード)を唱えることで対応する機竜を召喚できる。
中でも神装機竜と呼ばれるものは世界でそれぞれ1種しか存在しない希少(レア)種で、汎用機竜を遥かに凌ぐ性能と『神装』と呼ばれる特殊能力を持つ。
遺跡の調査が進んでいないため、いまだ謎が多い兵器。
汎用機竜
- ワイバーン
飛翔型の汎用機竜。飛翔能力を持ち、機動性に優れる。
ルクスが普段使用する機体は、バハムートを使用するための練習機であり、バハムートの機体重量に合わせて装甲を追加した防御特化仕様になっている。
詠唱符は「――来たれ、力の象徴たる紋章の翼竜。我が剣に従い飛翔せよ、〈ワイバーン〉」。
- エクス・ワイバーン
ワイバーンの強化型。
B-bloodワイバーン
ワイバーンの強化型。
- ワイアーム
陸戦型の汎用機竜。近接戦闘に優れ、装甲が厚い。
- エクス・ワイアーム
ワイアームの強化型。
詠唱符は「――来たれ、不死なる象徴の竜。連鎖する大地の牙と化せ。〈エクス・ワイアーム〉」。
B-bloodワイアーム
ワイアームの強化型。
- ドレイク
特装型の汎用機竜。基本性能はやや低めだが、索敵、迷彩、支援、補助、修復などの特殊機能を備えている。
詠唱符は「――来たれ、根源に至る幻想の竜。幾重にも瞬いて姿を為せ、〈ドレイク〉」。
- エクス・ドレイク
ドレイクの強化型。
B-bloodドレイク
ドレイクの強化型。
- キメラティック・ワイバーン
リーシャが開発した世界初のオリジナルの装甲機竜。ワイバーンとワイアームの半身を融合させたような姿をしている。起動には二本の機攻殻剣が必要で、操作難度が神装機竜並に高い。
詠唱符は「――降臨せよ。天地の対なる楔、穿たれし混沌の竜。〈キメラティック・ワイバーン〉」。
神装機竜
主要機
- バハムート
ルクス・アーカディアが持つ黒い機竜。飛翔型。元々はフギルが所有していたが、5年前のクーデターの際にルクスに譲渡された。特殊武装である大剣〈烙印剣(カオスブランド)〉を用いた近接戦特化の機体。また、周囲の物質に僅かながら干渉可能な力場を発生させる武装〈共鳴波動(リンカー・パルス)〉を内蔵している。
神装は、先の5秒間でエネルギーや現象を数分の1まで激減させ、後の5秒間でその力を爆発的に解放するという圧縮強化の能力〈暴食(リロード・オン・ファイア)〉。欠点として燃費が悪く、高い適性を持つルクスでさえ長時間扱うことはできない。
詠唱符は「――顕現せよ、神々の血肉を喰らいし暴竜。黒雲の天を断て、〈バハムート〉」。
- ティアマト
リーズシャルテ・アティスマータが持つ赤い機竜。飛翔型。鏃型の遠隔投擲兵器〈空挺要塞(レギオン)〉と巨砲〈七つの竜頭(セブンスヘッズ)〉を特殊武装として持つ高火力機。
神装は、重力を制御する〈天声(スプレッシャー)〉。
詠唱符は「――目覚めろ、開闢の祖。一個にて軍を成す神々の王竜よ、〈ティアマト〉」。
- ファフニール
クルルシファー・エインフォルクが持つ水色の機竜。飛翔型。機動力に優れており、特殊武装として凍結弾を放つ狙撃銃〈凍息投射(フリージング・カノン)〉と、自らを自動で防御する盾〈竜鱗装盾(オートシェルド)〉を持つ。
神装は〈財禍の叡智(ワイズ・ブラッド)〉。一定距離内の未来を数秒先まで予知することができ、これを攻防に応用した戦闘を可能とする。
詠唱符は「――転生せよ。財貨に囚われし災いの巨竜。遍く欲望の対価となれ、〈ファフニール〉」。
- テュポーン
フィルフィ・アイングラムが持つ紫色の機竜。陸戦型。近接格闘に特化した機体で、全身からワイヤーを射出する〈竜咬縛鎖(パイル・アンカー)〉と、掴んだ物体にエネルギーを送り込み爆破する〈竜咬爆火(バイティング・フレア)〉を特殊武装として持つ。
神装は、他の機竜の神装を無効化し、出力を低下させる波動を放つ〈無情の果実(ミッシング・フェイト)〉。フィルフィは機竜操作と並行しての発動が困難であるため長らく使ってこなかったが、幻神獣化によって思考を強化することで短時間ながら使えるようになった。
詠唱符は「――始動せよ。星砕き果て穿つ神殺しの巨竜。百頭の牙放ち全能を殺せ、〈テュポーン〉」。
- リンドヴルム
セリスティア・ラルグリスが持つ金色の機竜。飛翔型。特殊武装として、電撃を放つ突撃槍〈雷光穿槍(ライトニングランス)〉と、広範囲をエネルギー弾で殲滅する〈星光爆破(スターライト・ゼロ)〉を持ち、あらゆる戦況に対応できる。
神装は、展開した光の範囲内にあるものを同じ範囲内に高速転送する〈支配者の神域(ディバイン・ゲート)〉。これで自身や投擲した武器を移動させることで、単機での同時攻撃を可能とする。
詠唱符は「――降臨せよ、為政者の血を継ぎし王族の竜。百雷を纏いて天を舞え、〈リンドヴルム〉」。
- 夜刀ノ神(ヤトノカミ)
切姫夜架が持つ漆黒の機竜。四脚の特装型。ドレイクより数段上の索敵能力と、糸状の特殊武装〈蜘蛛ノ糸(くものいと)〉を持つ。バハムート同様に近接戦特化の機体である。
神装は、触れた箇所を中心に相手の装甲機竜の制御を一時的に奪い操る〈禁呪符号(スペルコード)〉。触れた時間が長いほど精密で強力な命令が可能で、10秒も触れていれば完全に操ることができる。ブレードで切りつけても発動でき、前述の蜘蛛ノ糸と併用し、集団を操る事も可能。この為、こと近接戦においてはバハムートをも凌駕する。なお夜刀ノ神から離れるほど効果は薄れる。
詠唱符は「――侵食せよ、凶兆の化身たる鏖殺の蛇竜。まつろわぬ神の威を振るえ、〈夜刀ノ神〉」。
アティスマータ新王国
- アジ・ダハーカ
バルゼリッドの機竜。
神装は、周囲の機竜のエネルギーを奪い、触れれば神装や特殊武装さえも一時的に奪うことができる〈千の魔術(アヴェスタ)〉。この機能により、適性の低い男でも長時間に渡り全開で機竜を操ることができる。一見万能の能力に見えるが、同時に複数の神装を奪って使用すると個々の力が劣化するという欠点がある。
真の使い手はミスシス・V・エクスファー
ヘイブルグ共和国
- ニーズヘッグ
ヘイズの機竜。
神装は、空間そのものを切断する事で断てない物が存在しないという防御不可能な剣〈切断者(アストラルライン)〉。攻撃するだけでなく、空間を断った斬線を周囲に張り巡らしあらゆる攻撃を消し去る絶対的な防壁に用いる事も可能だが、一定数以上の斬線の維持は出来ないため、新しい斬線を空間に刻むたびに古い物は順次消えていく。
- ゴルィニシチェ
ローザ・グランハイドが持つ鋼色の機竜。陸戦型。主に使用する武装は鎌状の竜角曲刃(サイズ)。特殊武装として、幾つかの無人機汎用機竜を操作する〈十二の鉄檻(テイルズヴァイス)〉と、機械の幻影を作り出す〈瞞しの閃影(シン・ファントム)〉を持つ。
神装は、自らの機竜を改造し、その場で新たな形態を取る〈煉獄機構(タルタロスフレーム)〉。
詠唱符は「――姦悪たる術策の煤、沈み潜んで騙し打て。悔い改めざる宿世の竜よ、〈ゴルィニシチェ〉」
- アルクラ
「悪たる王」が持つ赤錆色の機竜。四本の腕と巨砲〈月吐き(ルナトゥース)〉を持ち、要塞のごとき巨体を誇る。
神装は、自身を中心とした半径数十mlを闇の帳で覆い、その中に存在する生物の五感を消失させる〈黒翼覆(ダークフォール)〉。この神装で先手を打たれた時点で装甲機竜を纏っていなければ敗北が確定するという恐るべき能力で、神装を無効化できるテュポーン以外対抗する術がない。また、無生物であっても闇の帳で覆ったものは他者から認識できなくなり、これを利用して命中する直前まで攻撃の手を隠すことができる。
ユミル教国
- ドライグ・グウィバー
メル・ギザルトが持つ機竜。飛翔型と陸戦型の2形態に変形する機能を持つ。
神装は、温度を操作する〈相克の天理(デュアルシフト)〉。応用により熱や冷気、空気など複数の事象を操ることができる。
詠唱符は「――相食む二対の穢れ、身に纏いて甦れ。天壌覆滅せし争いの竜よ、〈ドライグ・グウィバー〉」
ヴァンハイム公国
- クエレブレ
グライファー・ネストの機竜。特殊武装として、レーダーを遮る特殊な金属片の霧を散布する〈隠れ家の真名(ミストサイファー)を持つ。
神装は、短時間の間あらゆる攻撃を弾く無敵状態になる〈光子潜行(フォトンダイブ)〉。連続使用には限度があるが任意での解除が可能。
- ザッハーク
コーラル・エスターが持つ黒とライトグリーンの機竜。主に特殊武装〈竜刃光鞭(ブレイズウィップ)〉を使用する。
神装は、周囲の人間の精神に干渉して、特定の記憶と認識を消去する〈双頭の邪智(ブレインハック)〉
ブラックンド王国
- リヴァイアサン
シングレン・シェルブリットが持つ蒼い機竜。
神装は、触れた水を操作する〈王権(リーニング)〉。単純な性質の能力で応用に長けるが、水のない場所では特殊武装の〈水槽(バラスト)〉で、操る水をまず集める必要がある。更にもう一つの特殊武装として、機攻殻剣さえ残っていれば、一度だけ装甲を再生出来る〈偽鎧の石版(シャーリート)〉を持つ。ただし、これを使用すると、暫くこの機能は使用出来なくなる。
詠唱符は「――原初たる大海、力渦巻いて臨界せよ。天照らす神意の裁きを下せ、〈リヴァイアサン〉」
- タラスクス
ツヴァイベルクの機竜。陸戦型。
竜匪賊
- アスプ
ドラッケンの機竜。四脚の特装型。
神装は、音を自在に作り操る〈魔楽聖唱(ヘルクァイア)〉。
- バジリスク
ヴァインが持つ機竜。
神装は、吐き出した紫の煙に触れた物体を固定化させる〈石化の障気(カースフェーダー)〉。対象が機竜であれば幻創機核(フォース・コア)からのエネルギー伝達さえも停止させることができるが、障気を浴びせ続けていなければ効果は持続しない。
- ヒュドラ
ガトゥハーンの神装機竜。飛翔型。
神装は、装甲と武装に触れたものを融合する〈神蝕毒素(リアライブ)〉。無機物なら何でも融合可能であり、ファフニールの凍結弾も装甲と融合させた。無機物と有機物の融合は不可能。
トルキメス連邦
- ヴリトラ
ソフィス・セプティが持つ鬱金色の機竜。
神装は、物体の軌道を制御する〈風の威光(マハ・プラーナ)〉。
詠唱符は「――炎より生まれ出でし忌まわしき神。憎悪と理を喰らい超越せよ、〈ヴリトラ〉」
マルカファル王国
- ヨルムンガンド
マギアルカ・ゼン・ヴァンフリークが持つ桜色の機竜。特装型。
普通の機竜とは違い、身に纏うのではなく、背後に上半身だけの状態で召喚される。またかなりの巨体であり、一度召喚すると動く事が出来ない。その分、攻守の力は優れており、キャノンの一撃を受けてもほぼ無傷で済む。
7本の腕があり、徒手空拳の2本に、他の5本にはそれぞれブレードやダガー、ワイヤーテイル、ブレスガン、キャノンといった武装が備わっている。
神聖アーカディア皇国
- アジ・ダハーカ
ミスシス・V・エクスファーの機竜。
神装は、周囲の機竜のエネルギーを奪い、触れれば神装や特殊武装さえも一時的に奪うことができる〈千の魔術(アヴェスタ)〉。この機能により、適性の低い男でも長時間に渡り全開で機竜を操ることができる。一見万能の能力に見えるが、同時に複数の神装を奪って使用すると個々の力が劣化するという欠点がある。
- ウロボロス
フギル・アーカディアが持つ白銀の超巨大機竜。
第零遺跡そのものであり大聖域(アヴァロン)の半身。改変機竜(アーティファクト)。
全ての神装機竜へと形態を変化させることができる〈輪廻転生(インフィニティ)〉と、この世の空間から指定した対象の存在を消し、出現されることができる〈生死流転(ゼロワン)〉の2つの特殊武装を持つ。
神装は、領域内の世界法則を自在に改変する〈永劫回帰(エンドレス)〉。七つの遺跡を受信増幅器として、神装の力で世界中の人間の認識を操作することによって、世界を作り変えることができる。
詠唱符は「――二重螺旋の塔より来たれ。零にして無窮の万象を紡ぐ、天地開闢の法を定めよ。改変機竜〈ウロボロス〉」