概要
1977年大阪生まれ、神戸市育ち。
当初は機械工学に興味を持ち、神戸市立工業高等専門学校に進学して電気工学を学ぶ。
しかし阪神淡路大震災をきっかけに医師を目指すことに方針転換し宮崎医科大学(現:宮崎大学医学部)に進学した。
卒業後は東京の病院で内科・感染症内科の修行を積み、タイのマヒドン大学や広島大学、イギリスのインペリアル・カレッジ・ロンドンなどで感染症の研究を深めていく。
その後もドイツやオランダで研究員を歴任し、2013年より東京大学准教授、その後北海道大学に移籍。
感染症の数理モデルシミュレーションの第一人者として名を上げていき、2020年のCOVID-19流行に際して厚生労働省新型コロナウイルスクラスター対策班に参画。
国や北海道に提言を行うなど、大きな影響を与えた。
「流行拡大を防ぐには人との接触を8割削減することが必要である」との主張をしており、「8割おじさん」と同志である東北大学の押谷仁に命名され自分でもこの渾名を使っている。
但し「おじさん」と言っても、COVID-19関係で表に出た専門家たちの中では当時43歳と若手の方である。
しかし都市封鎖に近い自粛につながるその主張には賛否両論も多く、自粛自体に対する感情的な反発や、西浦の数理モデル自体が高度すぎて「批判する側にも高度な力量が必要とされる」状態でもあったことから学者の間でも京大の藤井聡や宮沢孝幸のように対立するものもいた。
2020年8月1日付で京都大学に移籍予定(この人事自体は前年秋にすでに決定事項だったとのこと)。
奇しくも自分に反発する藤井や宮澤と同じ大学に赴任することになった。