曖昧さ回避
- 親知らずの表記揺れ
- 新潟県の地名。以下で詳述
概要
新潟県糸魚川市にある海岸で、正確には隣り合う「子不知」(こしらず)と合わせて「親不知・子不知」(おやしらず・こしらず)と言う。JR 北陸本線(現・えちごトキめき鉄道 日本海ひすいライン)の親不知駅から市振駅間が親不知、親不知駅から青海駅間が子不知と呼ばれる。
難所・親不知との闘い
海岸線は飛騨山脈の北端がそのまま雪崩落ちる、断崖絶壁の難所で、かつては「天下の険」として知られ、高波のときは不通になり、内陸を迂回したと言う。
現在は鉄道や北陸自動車道、国道8号が通り、容易に通行が出来るようになったが、それらが整備されるまでにも多くの困難があった。
国道8号の旧道は、1883年に親不知の断崖を削って作られ、それから1973年にトンネルが開通し、その脅威から解放されるのに90年を要している。北陸自動車道の本区間は日本で初めて、海上を通る区間となった。
さらに、この区間は急峻な斜面から土砂崩れや雪崩が起きやすい区間であった。そのため1922年、北陸本線の除雪作業に駆り出されていた作業員が乗る同線の列車が雪崩に巻き込まれ、多くの犠牲者が出る事故が起きている(北陸線列車雪崩直撃事故)。
由来
二つの説があるが、いずれも当地の難所ぶりを示すものとなっている。
- ここを越える時は親知らず、子知らず、すなわち、親は子を省みる暇もなく、子は親を省みる暇もないと言われたから
- 平頼盛(平清盛弟)の妻が夫のもとへ向かう際、ここで自分の子を落としてしまい、それを嘆いた際に詠んだ歌から