賢者シオン
けんじゃしおん
CV:堀江由衣
高遠夜霧たちのクラスをバスごとこの世界に召喚した賢者。
元は異世界転移した日本人。本名は「竜王院紫苑(りゅうおういん しおん)」。
レベル1億超えの大賢者の孫娘でもあり、「心臓が鼓動するたびにレベルが1レベル上がる」スキルを持つ。身体を傷つけられても、死んでも即座に回復させることが可能。
説明の邪魔になる教師と運転士を即座に殺害。賢者の欠員を埋めるため、召喚した生徒たちに賢者候補としてギフトを与える「戦詩」システムを強制的に導入した。
賢者が生み出せなければ魔力を絞り出す家畜(とある施設の伏線)になって貰うと宣言し、強制的に賢者になるように仕向ける。無論その内容は人の命を軽視した残酷なものばかりである。
賢者アオイによると賢者シオンの賢者育成方針は0か100なのでシオンの賢者候補性は酷い目に遭うと花川大門に同情しながら警告されていた。
賢者の戦詩により人格が破綻しており、生かすも殺すも気まぐれで、約束事を忘れたり、反故にしたりして花川大門や鳳春人を翻弄した。
彼女の従者に同期のヨウイチがいる。
戦詩
異世界人に賢者ギフトを授ける能力。授けた者達の思考誘導や位置を知る事が出来る。仮に彼女以上の賢者が育っても彼女から能力を授かっている限り逆らう事は出来ない(それ以前に大賢者ミナキの誓約で賢者同士の戦闘は出来ない)。
※人間性ネタ
※能力ネタ
※行動ネタ
有力な賢者達を次々と殺害したと思われる夜霧の情報を得る為に賢者アオイを動かすが、魔眼で夜霧の危険性を知ったアオイは恐怖のあまり次元結界に引き籠もってしまい、そんな彼女の元をシオンは訪れるが、アオイは何も知らずに夜霧を世界に召喚したシオンを感情的に詰り拒絶する。
アオイの言葉の意味を理解できないシオンは不穏に思いつつも自分の力を過信している所為で大して警戒せず、紆余曲折を経て夜霧の前に現れるが、出会うや否や彼から攻撃されて簡単に追い詰められてしまう。
シオンの高い回復能力も夜霧の前では無力であり、動かなくなった部位を切除してから再生しても機能は回復しなかった。しかも距離を離しても能力は継続し、ついには助けに来たヨウイチにも影響が出てしまい、諸共に死にかける事態に陥り愕然。
事ここに至って夜霧の異常さとアオイの言う通り自分が最悪の失策を犯していた事を思い知り、心が折れたシオンは降参。彼の要求通りに事実を話し、地球帰還に必須となる賢者の石を夜霧に渡した。
目的を果たした夜霧には見逃されるが、一気に弱体化してしまった彼女は封印を解かれた魔神の妹である「マナ」に襲われ、そのまま取り込まれる。
死を覚悟したシオンは、「マナ」でも夜霧には勝てない事を見通し、能力については伏せたままわざと彼の情報を教えて襲うように仕向けた後、ヨウイチの事を想いつつ完全に取り込まれて消えていった。
夜霧に惨敗するまでは傲慢の化身のようだったシオンだが、その最期は何とも悲しい有様となった。
その後、シオンの罠に嵌まった「マナ」は夜霧に呆気なく瞬殺され、まんまと彼女の道連れにされてしまったのだった。
尚、物語から退場した後も賢者シオンのギフト能力である戦詩システムの詳しい能力説明が明かされる等の出番がある。