もしかして→赤カブト
概要
『大神』に登場するボスキャラクター。
ヤマタノオロチから流れ出た血から生まれた妖怪。百年にも渡り、クサナギ村の風神宮の宮司と戦いを繰り広げた高宮平の妖怪の首領。
ヤマタノオロチの火の首と同じ甲冑を身にまとった大きな牛の姿をしていて、両手にそれぞれ刀を持つ二刀使い。本体は牛の全身の骨格に人の両腕がついた姿をしていて、普段は炎をまとっている。また、鎖帷子がまるでねぶたの様に明滅している。
フセ姫の夫で風神宮の神主を務めていたヤツフサは、赤カブトとの戦いの末に命を落とし、風神宮の地縛霊となった。
ヤツフサを殺害した後、高宮平を乗っ取り、神風を止めて近くの高宮平まで妖気をまき散らして人々を苦しめた。また、風神宮の入り口に強力な結界を施し、外敵の侵入を阻止している。
外見通りに火炎を中心とした攻撃が得意であるが、コンパチ妖怪と異なりブレス攻撃は行わない。また、戦闘中には行わないが、炎でヤマタノオロチの首を再現して攻撃する能力も持つ。
激しい火炎を纏っているため、撃破には風神宮から解放された風神の筆しらべの力が不可欠となる(全盛期のアマテラスならば正面から撃破が可能なのかもしれないが)。
余談
- 赤カブト討伐のテーマソングである『赤カブト退治』は、『ウシワカ演舞~ウシワカと遊ぶ』のベースにもなっており、シリーズでもとくに人気の高い楽曲の一つである。
関連動画
関連タグ
赤カブト:名前繋がりだが、複数の犬型の敵とくに八犬士と敵対する点が共通する。
牛鬼:赤カブトと赤カブトのコンパチ妖怪(赤鬼・青鬼・牛頭鬼)は、厳密には牛鬼とはしていないものの、その姿などには牛鬼に近い部分がある。実際に、これらは英語版にて「Bovine Demon」つまり「牛型の悪鬼」というカテゴリーに属し、牛頭鬼の本当の顔は土蜘蛛をも思わせる姿をしている。また、赤カブト自体も、各地の牛鬼伝説の特徴を合わせたかのような姿をしており、メインの骨格と鳴き声は牛のものである。
魔王ヤマタノオロチ・ヤトノカミ:類似性を持つキャラクターの例。前者は月ノ輪が、後者は大蛇女が生まれた経緯に赤カブトとの類似性があり、魔王ヤマタノオロチもスサノオに敗れて欠けた牙が月ノ輪に変化し、天叢雲剣を求めてオロチ復活のために暗躍した。後者と大蛇女の関係性も同様に似ている。