赤嶺天
あかみねてん
CV:島袋美由利
映画『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 完結編 第1章』の登場人物。
沖縄伝統の楽器である三線が得意。
実家は沖縄料理店 兼 民宿の「はいさい」を経営しており天も接客手伝いをしている。
高校一年生。身長はエマ・ヴェルデ(166cm)と同じくらい高い。
同作に登場している石嶺小糸は友人である。
以下、えいがさき第1章のネタバレあり
劇場版の予告にて、エマ・ヴェルデから「もしかしてスクールアイドルだったりして」と言われていたが、本当に現役のスクールアイドルだった。
かつては同じ高校に通う親友の小糸と2人でユニット活動をし、小糸がボーカル担当、天が三線による演奏担当という役割だった。そして天の三線の技術は初めて聴く人間から見ても明らかに上手く、小糸も自慢していた。
が、ある日のライブで観客を集められず、そのことにショックを受けた小糸の考えで、ユニットを解散してしまっていた。そして小糸はスクールアイドルを辞め、天にも辞めるよう説得してくるようになる。
その一件から小糸との関係も崩壊してしまい、お互いにちゃんと話すことができない状況となっていたのだ。
天自身は、小糸と2人でスクールアイドルを続けたくて三線の練習も続けていたが、元々気弱で相手の意見に黙って従ってしまう性格のため、なかなか小糸に言い出せずにいた。解散するきっかけになったライブの準備段階にも、天は小糸の提案である歌よりも三線を強く押し出す方針を受け入れた。だが、小糸が「私がダメだった」と塞ぎ込む原因に繋がってしまっていた。
スクールアイドルGPXの出場を目的に沖縄に訪れていたエマたちとは、熱帯ドリームセンターにて出会った。
一人で三線の練習をしているところをエマと歩夢に見られ、その演奏を褒められるとともに、グランプリ参加のために来たという2人から、「もしかして(あなたも)スクールアイドルだったりして」と問われ、肯定する。そしてグランプリに参加しているのかと重ねて問われてが、それは否定し、その場をあとにする。
その後、他校生との夕食をしに「はいさい」へ訪れたエマたちと再会。食事を終えた彼女たちを見送っているときに小糸が現れ、「まだ続けてるの、スクールアイドル」「もうやめたら?」と心無い言葉をぶつけられる。彼女が去ったあとに、その態度に怒ったかすみに対し、本当はいい子だとかばうとともに、以前は小糸とユニットを組んでいたこと、今は解散したことを明かす。
翌日、ランジュママとのいさかいを理由にホテルに泊まりたくなくなったランジュと付き添いのエマを、民宿客として「はいさい」に受け入れる。
その翌朝、「はいさい」近くの海辺に行くとエマがおり、彼女から小糸のことを聞かれ、先述の解散の経緯を話す。
それを聞いたエマからの提案で一緒にライブをすることとなり、GPXに途中エントリー。
「YonnaBise」を舞台に、「Cara Tesoro」を披露。三線での演奏を担当した。
ライブ前の練習では、周りの意見を優先して自分の意見を控えてしまう性格を見抜かれ、自分が正しいと思ったらちゃんと意見を言って良いんだよ、とエマから諭されていた。
ライブをやり遂げた天は本心を吐き出す勇気をもらい、ライブを観てくれた小糸に向かって、これまでの日常で募っていた不満と共に「これからも小糸とスクールアイドルを続けたい」と告げる。
天がエマと新ユニットを組む道が正解なのだと思い込んだ小糸も、天の本心に驚き、彼女との歩み方が間違っていたことに気づいて、天と最高のスクールアイドルを目指すと誓った。ライブ後は浜辺にてエマと3人で遊んでいる。
前髪の赤い髪飾りは小糸のものとお揃いで、お互い逆位置に付けている。通学カバンには三線シーサーストラップをペアルックで付ける。
『えいがさき』監督の河村智之氏の裏話によれば、天が髪飾りを撫でる動作と通学カバンが倒れる演出は『にじよん あにめーしょん』のほりうちゆうや氏が手掛けた。
(参照ポスト)
作品の舞台は沖縄県で、天自身も沖縄県民。沖縄弁として沖縄訛りの標準語で話す。小糸を「こいとー」と伸ばして呼ぶのは、沖縄における親しい人の下の名前を伸ばして呼ぶ文化から。
演じる島袋氏(と小糸役の下地紫野氏)も沖縄県出身である。
河村氏によると、天の実家のモデルはコテージCANACとのこと。
天は演奏特化のスクールアイドルという、シリーズでは唯一の「楽器の演奏だけを行う名有りのスクールアイドル」である。実は、このような形のスクールアイドルはアニメ『ラブライブ!スーパースター!!』1期序盤にて示唆されている。
虹ヶ咲7th Live! NEW TOKIMEKI LAND において、指出毬亜氏の「Cara Tesoro」歌唱の際、
三線パフォーマーの龍杏美氏が映画内の天の衣装姿で登場。歌唱に合わせた見事な三線の生演奏を披露した。
過去のラブライブシリーズのライブに於いて担当声優が楽器を弾く演出はあったが、楽器演奏を声優と分け専門の演奏者に委ねる演出は初となる。
- 余談の余談になるが、演奏者の龍杏美氏はライブ時点で現役女子高生であり、また船橋のご当地アイドル「himawari」のメンバーでもあるため、かなりリアルスクールアイドルに近いプロフィール持ちである。
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