解説
透明マスクとはマスクという感染防止機能を有しながらも口元が見え表情を見せる目的のマスクである。
フェイスシールドの中のマウスシールドの一種に分類されると思われるが、従来のマウスシールドと異なるのは、口鼻を密封した上で表情を見せるのに特化しているところである。
気象庁の束田進也ほか、幹部の記者会見の際に着用しているので話題になった。
気象庁では元々手作りで透明部分をつけたマスクを着用していたが、ユニチャーム等企業が開発するとそれを着用するようになる。
2022年8月には河野太郎が聴覚障害者協会との意見交換で使用した。それ自体は特に大きな話題になってないが、ホリエモンが批判したことがニュースサイトに取り上げられ、再度注目を集めた。
目的
感染防止をした上で表情を見せる事を目的としている。
しかし従来のマウスシールドやフェイスシールドでは隙間が大きく、スーパーコンピューター富岳の検証ではエアロゾル感染は防げ無いだろうということ(しかしあの検証は不十分な部分がある)と完全にノーマスクでパーティションでは記者等スタッフが感染対策をしていたとしても、十分とは言えない。
だが手話等で聴覚障害者などに情報を伝えようと思っても、表情が見えないというのはマイナスな印象を与える場合が多い。
接客業、保育などの教育現場や、介護業などでも表情を相手に見せて不安感を和らげたいという声がある。
特に教育現場はコロナ禍以前に比べ、休学も相まって子供の発達の遅れ(特に幼児)が深刻であり、教育や説明、共感性を得るには口元を含めた表情がいかに重要かという事が問われる
フェイスシールドやマウスシールドは危険かもという疑念がありながらも廃れることはなく、むしろ透明さを残して感染防止機能を上げた開発が行われるようになった。
近畿大学が開発した「近大マスク」、気象庁が使っているユニチャームの「顔がみえマスク」などがある。
また飲食店の接客はもちろん、客として入店し感染対策しながら会食という目的もあるのだが、こういう目的としては有名人の事件も度重なり浸透せずに、感染対策は消毒などした上で黙食が一番良いという結論が有力である。