概要
百物語組幹部の一人。魔王山ン本五郎左衛門の肉片から生まれた分身であり、「山ン本の腕」とも呼ばれる。妖怪を実体化させる絵師で、現代における百物語組の妖怪の多くは彼の作品である(全てではない)。
気だるそうな雰囲気の褐色肌の青年。柳田が鳥居夏実を拉致してきた際はモチベーションが上がり、彼女をモデルに「地下鉄少女」を作り出した。ロリコン疑惑あり。百物語組の使命より自分の欲求を優先しているような節がある。渋谷をパニックに陥れ、多数の一般人(主に女子中高生)を巻き込みながら奴良リクオとの戦いに臨むが、切り札の呪術を破られて敗北する。自分が地獄絵図に変えた渋谷の惨状に満足しながら、最期はビルの屋上から落下していった。
名前のモチーフは、数々の妖怪画を描いた絵師・河鍋狂斎(河鍋暁斎)と思われる。
武器・能力
絵師らしく、筆と墨を用いて様々な妖術を行使する。鏡斎自身は戦いが得意ではないのか、生み出した妖怪をけしかけたり、隠れながら呪いを仕掛けるなど、間接的な戦法をとる。
鳥居を捕える際にムチを使用したこともあるが、奴良リクオとの戦いでは使用していない。
「滝夜叉姫」
鏡斎に捕縛された鳥居が、背に妖怪画を描かれて妖怪に変貌したもの。リクオに撃破されて妖怪化は解除された。あくまで「滝夜叉姫をモデルにした」存在であり、本物の滝夜叉姫というわけではない。
「九相図」
死体が朽ちていくまでの過程を描いた九枚の絵。九相図とリンクした対象を腐食させてゆく遠隔攻撃で、呪いに分類される。リンクの条件として、対象の血液を墨に混ぜる必要がある。