関東庇番
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かんとうひさしばん
建武記に記されている南北朝時代初期に鎌倉に置かれた武士団。及び松井優征氏の作品に登場するキャラクター達。
1.関東の治安維持を目的とされ成良親王を上に置く鎌倉将軍府に配置された武士の集団。
頭人は全員足利一門からなっており、足利一門の被官も多い。一方で旧幕府官僚であった二階堂氏が多く登用されている。
しかし中先代の乱で庇番のメンバーからも加わるものが出た一方頭人の半分が戦死、その後建武政権自体崩壊してしまったため特に復活することもなく、室町幕府による新たな関東支配に移行、関東庇番の一人・上杉憲顕は初代鎌倉公方・足利基氏を補佐する関東執事(後の関東管領)の一人に就任する(もう一人は高師直の猶子・師冬)。
2.逃げ上手の若君に登場するグループ。
荒廃した鎌倉に赴任した足利直義が街の復興と治安維持を一挙に進める手足として作った組織。
足利一門の未来を担う優秀な若者達で構成されている。全員かなりの実力者。しかし直義をして「足利への強い忠義が狂気としてあふれ出ている」という通り、過半数のメンバーが狂気の域な精神的傾向を持ち合わせている。
建武2年(1334年)、北条時行を奉じて乱を起こした鎌倉幕府残党を迎え撃つため出陣したが、女影原の戦いで渋川義季、岩松経家、石塔範家が、小手指ヶ原の戦いで今川範満が相次いで敗死、さらに井出の沢の戦いで三浦時明が離反する。
足利手拭いが物販で滅茶苦茶売れている。