※この記事には性癖による個人的見解が多分に含まれており、内容の確実性・正当性は保証しかねます。 |
---|
♂概要
雄堕ちとは、雄としての快楽に堕ちること。またその様子を描いた背徳的な作品ジャンル。
どちらかといえばゲイ向けの作品によく使われていたタグだが、一部ヘテロ向け作品にも使われている。
性的に無垢な男性、または社会性が強い男性が
などの快楽を知り、それに伴って極大化した男性性により
- 刹那的な快楽を優先
- 性欲に染まった発言・発想を出す
- 暴力的・支配的言動になる
といった社会不適合的人格に堕ちていくさま。
女性がふたなり化して男性器の快楽に溺れていく、というような作品もある。
→オス堕ち
♂詳細:雄堕ちとは
♂「性と暴力から離れている男性」からの変貌
逆説的には堕ちる前は「雄ではなかった」ということであり、「未熟な少年」や「清廉潔白な青年」「純朴な男性」のような性と暴力からかけ離れた雰囲気を持つ人物が対象。
♂性欲と暴力性に染まる
そんな普段はまともで人倫を持ち合わせた社会性のある人物が、セックスと暴力の快感から、支配欲と性欲に塗れた快楽を知り、その性的快楽を叶えるためならと、身勝手で粗暴かつ性欲のことしか頭にないような言動を行う様子へと堕落することを雄堕ちという。
♂雄堕ちではないもの❌
雄堕ちを単純に「男性が性的に堕落する様」との意味に受け取る方も居る。だが、その字面の意味するところはあくまで「雄という、ヒトの持つ獣性的な部分への堕落」であり、その期待するところは「潔癖または清純または硬派な男性が、性欲に支配された暴力的・支配的男性になってしまうこと」である。
よって、以下の内容に雄堕ちタグを付けるのは適切ではないかもしれません。
♂男性が♂の受容側で、性的に堕落してる❌
→メス堕ち(女性のように扱われ悦ぶ)
→チン堕ち(他人のチン◯◯を入れられて悦ぶ)
→誘い受け(性的に雄を求める側)
→襲い受け(積極的に雄を求め狩りに行く側)
♂男性が挿入側、だが雄性的な性格的変貌を伴わないまま性に堕ちている。❌
→快楽堕ち
→無様堕ち
♂元々(堕落)雄性的言動のキャラクターの性的作品。❌
→レイプ
→強姦
♂オメガバースにおけるαの特殊な性的興奮を起こしている状態「ラット」❌
オメガバースとは「本来社会上位者であるαを、性に飢えた獣のように変えてしまうΩ」という人類に生えた獣性要素があり、そこから始まる性的差別のある社会構造が売りのSF的要素の強い作品群です。
確かに雄堕ちの要素はあるもの、その独自性のあるドラマを含めてのジャンルとしての立場がすでに確立している為、わざわざ雄堕ちタグを付ける必要はないと言えます。
作者・作品側から雄堕ちに注力した作品であることを主張されないならば、オメガバースに雄堕ちタグ付けは避けましょう。検索上の邪魔になります。
逆に、「ここまで雄堕ち要素に注力しているのに雄堕ちタグないのは勿体無いだろ!」って作品には付けといてください。検索上、大変助かります。
♂雄堕ちの魅力
♂「性欲」という動物的共感
雄堕ちは基本的にはエロジャンルの要素であり、その方向性は性と暴力というエロの基礎を目指すものです。またその出発点は無知から始まり、身体的快楽から逃れられず続けてしまう様は男性の人生の圧縮。「誰だってそうなり得る」という確信は創作での違和感を消してくれます。
また堕落という良識・良心が壊され、刹那的充実ために人生を棒に振るというある種の解放感は、現実から離れるという創作のロマンの本懐を遂げるでしょう。
♂「育成」という文明的充実
教導者による促成や悪意的な教唆により、より早く・より強力に雄性に支配されていく様子は、人類の後進の育成の本能を満たし、純粋で綺麗な存在が邪念に染まる様と合わせ、作品の背徳的な所感をより充実したものにしてくれます。
また、未熟で無知で無害で受け身な純朴には邪念に“弱そう”という不安を伴い、頼りなく惰弱に見えます。
そこに邪念と邪智を注ぎ、成熟させた加害的雄性は攻め気で支配的なリーダー性を伴い、人類にそれは“強者”に映り、それは当然たる魅力なのです。
未熟が成熟に、弱者が強者に、文明社会からの堕落でありながら弱肉強食の世界での成長であり、自然界における下位から上位への変化は、エロという性と暴力という自然本能的ジャンルおいて人類の動物的本能を刺激する魅力があります。
この強者の正当性もまた雄堕ちの人気の柱となるでしょう。
マッチョイズムとも結びつき、変身願望・身体改造とも相性が良いジャンルです。
♂「変貌」という芸術的様相
ギャップ萌えという言葉に代表されるように、ヒトの意外な一面は魅力を感じさせるものです。
それが雄性的な要素を多分に孕み、なおかつ堕落という背徳な魅力を持つなら言うこともないでしょう。