青山冷(彼岸島)
れいさま
「やっと....やっとここまで来た....」
青山冷とはホラー漫画『彼岸島]』に登場する人物の一人。
吸血鬼をも圧倒する高い格闘技術と宮本篤に鍛えられた剣術が得意。
主人公の宮本明の行方不明の兄宮本篤が生きていることを彼らに伝え、明達を吸血鬼の支配する彼岸島へと導く案内役を買って出る。
「私たちは調達係になりに来たの」
本土に明達を探しに現れた冷だったが、一方で吸血鬼のリーダーの雅様との取引の結果妹の楓や紅葉たちを人質に取られていたため、序盤の明達に島の詳しい内情や情報を伝えることは叶わなかった。
(後に再会時した際にそのことを明達に謝罪しており、ケンちゃんもしぶしぶ受け入れた)
そして明達が上陸してから数ヶ月後の廃校で再登場した冷は、明達に雅様の吸血鬼の力の由来を教えた上で彼らの求める対雅に製造された薬品の501ワクチンを探す旅路に同行することとなった。
しかし危険極まりない炭鉱を攻略し、ワクチンの瓶の在処まで後一歩というところで吸血鬼化した篤に瓶を奪われてしまい、明も篤の前に敗北してしまう。
そして明を庇い、篤の凶刃によって倒れた彼女は最期にかつて自身を救ってくれた篤への片思いを告げたのち静かに息を引き取ったのだった。
彼女は作中に登場する師匠の義娘にあたり、青山紅葉の実の姉でもある。
師匠は彼女達のことを我が子同然に愛しており、炭鉱の戦いで冷が戦死した報告を聞いた際には仏像を破壊して大泣きし、戦前に引き続き彼の家族を幾度となく奪っていく雅様への復讐心をさらに募らせた。
明るい茶色の髪色は染めているわけではなくて実は地毛。
師匠の回想で登場する冷の幼少期の姿からも確認できる。
また、師匠と初めて出会った時はまだ養子縁組はしておらず、青山姓ではなく"山本冷"という名を名乗っていた。
(そして当時既に親が再婚していたため"井上冷"に苗字が変わっていた。)
師匠の娘であるため、人間軍の忍者達からは親しみを込めて冷様と呼ばれている。
兄貴編では原作の格闘術や兄貴直伝の日本刀術を駆使して吸血鬼を蹴散らす様子が描かれている。
本編のクールな印象とは裏腹に兄貴への恋心に悩む一面も描写されている。
ゲーム版の彼岸島では雅様の姉ということになっており、また名前も"青山レイ"となっている。
エンディング次第では明達&兄貴と共にボートで島を脱出したりできるほか、雅様を封印することと引き換えに兄貴と一緒に心中するエンドも存在する。(※桜の木エンド)