概要
冥鳳島十六士の一人「劉菘胠(りゅう ずいきょう)」が使用する冥鳳島超奥義で、真上から落下してきた大岩を「破っ!!」の気合いと共に粉砕する超威力を誇る頭突き。
頭突きを鍛え上げる厳しい修行を積み続けた結果、彼の頭頂部は金槌のように平たく変形している。
男塾第三の助っ人として闘場に現れた江田島平八塾長に対し、まずは劉菘胠の弟である
劉 菘喜(りゅう ずいき)が勝負を挑んだが、ジターリングのような武器を構え
集中した一瞬の隙を突かれ、奥義名を言い終わるまでもなく一撃で空の彼方まで吹き飛ばされてしまう。
これに対し菘胠は弟の敵討ちとして、両者が後手に手錠をかけた状態で丸太の上に登り、
頭突きのみで雌雄を決するという頭槌鐘砕究極究極の決闘を申し込んだ。
その弟を思う気持ちを買った塾長はこの申し出を承諾。
更に実際の戦いでは持ち前の石頭により、頭槌鐘砕を極めているはずの菘胠を圧倒した。
これに焦った菘胠は自分だけ手錠を外し、剣山のような武器を使うという反則技で
塾長を流血させ、得意満面で弟敵討ちのためではなく、男塾陣営の首級をあげ
藤堂兵衛に気に入られる為にこの決闘を申し込んだと語る。
これに怒った塾長は菘胠の頭を大口で捕らえ反撃。力づくで手錠を引きちぎると、
剛拳を振るって菘胠を弟と同じく空の彼方まで吹き飛ばした。
頭槌「詳細」
あらゆる格闘技において 手足につぐ人体第三の武器は頭である
しかも その破壊力は手足をも凌ぐ場合がある
中国拳法に於いては ことのほか重視され 武道家達は 頭を鍛えることに精進した
その修行方法の究極が頭槌鐘砕であり これは寺院の鐘を撞木のかわりに頭で突くという荒業であった
これを極めた者の頭は瘤が固まり 骨も変形し 金槌のような強度・形態を有したという
中でも 達人中の達人の突く鐘の音は なんと 周囲十里(約40km)にまで鳴り響き
大晦日の除夜の鐘や 災害時の警報としても役立った
民明書房刊『誰が為に鐘は鳴る』より
ちなみに、引用された本の誰が為に鐘は鳴るはアーネスト・ヘミングウェイの名著誰がために鐘は鳴るのもじりである。
余談
『男塾外伝 伊達臣人』では万里の長城の決戦において、伊達を応援すべく大林寺がこれを行っている。