鬼塚英吉(2012年テレビドラマ)
おにづかえいきち
演:AKIRA
年齢25歳→27歳。高校時代は弾間龍二とともに「鬼爆」と呼ばれた元不良で、現在でも現役・元を問わず不良から慕われていると同時に恐れられている。喧嘩の実力は衰えておらず、それはヤクザ数十人相手でも勝利できるほど。高校時代に教師からクズ呼ばわりされたため、生徒をクズ呼ばわりする教師には怒りを剥き出しにする。
第1期では明修学苑高等部2年4組(3年4組)担任、第2期では明修湘南高校2年A組副担任。
第1期
冴島俊行とともに、龍二の自宅でルームシェアをしながら生活。植木屋のバイトで明修学苑を訪れた際、元生徒をクズ呼ばわりした内山田ひろしに教師の在り方を説いたことや、吉川昇と上原杏子の問題を解決したことから桜井良子理事長にスカウトされ、2年4組の担任教師となる。2年4組の生徒たちが抱える問題を型破りな方法で次々と解決していき、最終的には思いやりを持ったクラスに改心させた。
担任外しを終息させた後は、その直前に内山田からクビを言い渡されたこともあって一度辞職。大門美鈴から脅されたことで2年4組との接触を拒絶してしまうが、龍二から叱咤されたことで自身の信念を思い出し、草野忠明と浅野麻由子の問題を解決。明修学苑にも教師として復職するが、度々の無茶によって脳動脈瘤を患っていることが判明し、無茶できない身体になってしまう。それを龍二や冴島はもちろん、2年4組副担任の冬月あずさや生徒たちに黙って文化祭の準備を着々と進めて開催に導く。渋谷翔や、彼が呼び寄せた暴力団に痛めつけられた2年4組を救おうとした際に、頭部を殴打されたのが致命傷となり、昏睡状態に陥ってしまう。だが、奇跡的な復活を遂げて渋谷と大門、そして菊地善人の家族問題を解決。その後は病気療養のため休職し、消息を絶った(退院後は友人に変わって大工をしていた)。
SP第1弾では担任に復帰し、元不良仲間の藤崎志乃美と再会。居場所をなくした子供たちのために国相手と闘った。
SP第2弾では葛城美姫が堂本グループの問題に巻き込まれたために救出し、それと同時に売春の斡旋をしていた堂本グループを警察に突き出した。
SP第3弾では進路のことで対立があった3年4組に夢を押し付けてしまい、返って進路を悩ませる事態となってしまった。それでも「自分の人生だから自分のやりたいことをやればいい」という考え方の信念を曲げず、結果的に進路に悩んでいた相沢雅を救った。そんな矢先、桜井から生徒たちを突き放すことも大事ということや、生徒は学苑卒業後、鬼塚に教えられた信念を胸に困難に立ち向かっていけると説かれ、生徒たちのために行動すべきか思い悩む。しかし、教師として生徒たちは放っておけず、生徒たちの危機は救い続けることを決意。刺青が理由で保育園をクビにされてホストクラブで勤め始めた堂島誠也や、父親の病気を理由に夢だったボクサーを諦めてファイトクラブに通った草野を救い、さらには菊地の論文を盗作した三橋教授の不正を暴くことに成功。最後は3年4組との別れに涙しながらも、生徒たちとお互いに出会えたことを喜び合い、生徒たちとの絆を確かめて笑顔で見送った。
第2期
住んでいたアパートが取り壊された矢先、明修学苑の傘下に入った母校・明修湘南高校に赴任して2年A組の副担任となり、校内を住処とした。元担任で恐れていた富士宮がいるためか、第1期に比べると型破りな方法を用いることは格段に減っている(そもそも2年A組の問題が明修学苑2年4組ほど深刻ではないことも影響している)。また、このシリーズによって初めて鬼塚の過去が明確に明らかになった。
宮地めいりの問題を解決した後、自分は親友・沢村公也の死と向き合えているのかという葛藤も発生。そんな時、沢村の死の原因である抗争相手の瀧澤が、鬼塚への復讐のために2年A組の生徒に怪我を負わせ、体育館に監禁する事件が発生。生徒たちを守るために自分の身を犠牲にしながらも、彼らと闘った。
瀧澤との問題が解決した後は、志条あゆなと葛木隆一の妊娠問題に向き合うこととなり、子供を産んで退学しようとした彼らを引き止め、教師としての覚悟を述べた。
熱血漢であり、生徒たちに対してもダチという言葉を使う、生徒たちのやりたいことを夢として大きく捉え、半ば強引にチャレンジさせるなど良くも悪くも変わっている。しかし、どんなことがあっても生徒を見捨てることはせず、時には身を呈して守ることもある。この性格から生徒たちから「他の教師や大人と違う」と言われ、彼らの信頼を得る。ただし、生徒たちから教師として見られることはほとんどなく、杏子からは無茶苦茶な行動を「教師のすることじゃない」、佐奈からは「鬼塚は先生って感じがしないんだよねぇ」と言われている。
その反面、女に対して好きでもあり、頻繁にキャバクラに行っている。第1期6話では冬月の下着を見て鼻血を出していた。第2期では女好きな部分が描写されることはかなり減ったが、異常に藤川のことを意識している。
第2期では作風の大きな変更を受け、「的な?」「逆にぃ〜」「正直ぃー」といった言葉を多用するようになり、第1期と比べると熱血で真っ直ぐな部分は鳴りを収めた。しかし、命を張って生徒たちを守ったり、事なかれ主義の大人たちに反論して自分の意志を突き通す部分は変わっていない。
一応、担当教科は地理や歴史だが替え玉受験のために当然知識はない。
平安京に都が移った年を1794年と書いたり、泣くよウグイス平安京の意味を「ウグイスは都が移されたことにより恋人と別れてしまい鳴いた」と勝手に解釈したり、「泣かぬなら〇〇〇ホトトギス」が生まれた経緯を「信長、秀吉、家康が3人で狩りに出かけ、捕まえたホトトギスをどうしようかと言う話になった」とこれまた勝手な解釈をして生徒にデタラメを教えている(しかし、一応天才である麗美からは教え方は「意外とタメになる」と言われている)。
勅使河原に「全国模試で1位を取れたら残留」という無理な難題を押し付けられ、試しに過去問を解いた際には数学0点、国語14点、生物8点、日本史15点、英語12点の700点満点中49点という結果だった。しかし、麗美が本気で自分に教えてくれるようになってからは彼女の思いの答えるべく必死に勉強し、結果的に採点可能な場所は全問正解という急成長を見せた。しかし、麗美を助けるために刺され、その血で解答用紙が染まったため全部の採点は不可能となったが、桜井が採点可能な部分を採点したところ全問正解していた。
第2期では学力が露見することはほとんどないが、発言などから第1期よりは成長していることが分かる。