概要
悪の武装組織「魔天暗黒党」を率いる逆星七人衆の一人。
七天星と対をなす七逆星の「剣」を司る。
コミック版では剣聖頑駄無と双子の兄弟(魁斬が兄)という設定。
剣聖と同じく「七星天剣流」の使い手で通常は二刀流だが、本気を出すと四刀を操る強者である。
コミック版
鎧に操られて暴走した流星王が剣聖によって無力化されたところへ現れると、重傷を負っていた零壱や消耗していた剣聖にトドメを刺すこともなく、流星王を回収して去っていった。
魔天暗黒党本陣での決戦では再び剣聖と相見え、兄への情を捨てきれず本気で戦えない剣聖を「悪に魂を売った」かのような物言いをしつつ一方的に打ちのめした。
そして運命の月食の到来と儀式の成功より逆星暗黒神が復活すると、他の七逆星ともども暗黒神に取り込まれる。
復活した暗黒神のあまりの強さに天星大将軍はおろか七天星の誰もが心折れかけたその時――取り込まれたはずの魁斬が暗黒神の腹部から檄を飛ばした。
「暗黒神は大地から力を吸収している!」
実は魁斬が魔天暗黒党に所属していたのは暗黒神を完全に滅ぼすべく本心を隠してのことであり、自身の七逆星の定めを逆手に取ったものであった。
突然の事態に動揺する天星大将軍は攻撃を躊躇してしまうが、完全に取り込もうとする暗黒神に抗いながらなおも檄を飛ばす。
「大将軍のつとめをはたせ」
「私に星星のキラメキを見せてくれ」
最後は天星大将軍の「天星超奥義・七星輝光照」により、暗黒神とともに光となって消えて逝った……。
「星々のキラメキ」
「この目にしかと……見……た」
そうして、長い夜は終わった。
朝焼けの光の中、七天星たちと流星王は天に昇っていく一筋の光を見た。
それは闇の逆星の運命から解き放たれた魁斬の魂だったのかもしれない……。
コミックワールド版
平和のために悪を演じたコミック版とは違い、純粋に力を求めるだけの悪党。
復活した逆星暗黒神に最初こそ驚愕したものの、敵味方関係なく暴れる様に腹を立てて斬りかかった(しかし軽く跳ね除けられる)。
そして天星大将軍の一撃で逆星暗黒神が滅びると、その余波とも言える浄化の光を浴びて他の七逆星もろとも消滅した。
武装
- 鎧:煌冥の鎧(こうめいのよろい)
普段、魁斬の強力な剣気を抑え込んでいる特別な鎧。
- 頭部:八咫の鏡角(やたのきょうかく)
- 仕込み刀:比翼刃「青氷霞」(ひよくじん せいひょうか)
右肩鎧に仕込まれた刀。魁斬の剣気を冷気に変えて放つ。
- 仕込み刀:比翼刃「赤焦破」(ひよくじん せきしょうは)
左肩鎧に仕込まれた刀。魁斬の剣気を熱波に変えて放つ。
- 胸部:逆星剣珠(げきせいけんじゅ)
- 大刀:連理剣「誘凪」(れんりけん いざなぎ)
連理剣「誘波」とは二刀一組で、おもに攻撃用として使われる。
- 小刀:連理剣「誘波」(れんりけん いざなみ)
連理剣「誘凪」とは二刀一組で、おもに防御用として使われる。
- 鞘:群雲の鞘(むらくものさや)
二振りの連理剣を収める異形の鞘。
※比翼刃は展開することで「不動剣翼形態(ふどうけんよくけいたい。不動剣翼の陣とも)」になることが可能。
使用した技
- 飛槍突斬(ひそうとつざん)
コミック版で使用した刺突技。
竜巻の如く回転を伴った斬撃を飛ばし、切っ先よりも少し先の対象まで攻撃を中てることができる。
かつて誰よりも平和を願っていた兄がなぜ悪に与するのか未だ真意がわからず、実力を出し切れない剣聖をこの技で打ちのめした。
- 翔魔冥鳳斬(しょうまめいおうざん)
コミックワールド版で使用。
逆星暗黒神に放つが全く効かず、跳ね除けられた。
余談
七逆星の中では唯一キット化されている。
平和実現のため、己の命すら投げ出さんとするコミック版での覚悟や散り際は印象深かったようで、pixivでは【天星七人衆】タグの3割程度は彼の姿が描かれている。
関連タグ
新凰頑駄無:過去の作品に登場した光と闇に引き裂かれた兄弟の片割れ。
衝撃のアルベルト:散り際のあまりの濃密さに、思いっきり主人公を食ってしまった漢つながり。
うちはイタチ:弟や平和のために悪人を演じた兄つながり。
相川始(MISSING ACE):ラスボスを倒すために己の命を擲った男つながり。