概要
『サンライズ』製作のメディアミックス作品『魔神英雄伝ワタル』に登場する巨大ロボット『魔神』を題材にしたプラモデルシリーズの総称。(株)タカラより1988年4月より発売されていた。全48種。スナップフィットモデル『プラクション』シリーズ第一弾でもある。
元々はアクション動作が可能な完成品稼働玩具として発売される筈だったが、コスト高を削減する為に、あえてプラモデル方式に転換。殆どのキットは子供でもお小遣いの1コインで、お釣りが出る価格で購入出来る。それだけに留まらず、パッケージ裏に各部名称の説明書きや、ゲーム可能なコレクションカード、搭乗者フィギュアも同梱。復元図(模型製作説明書き)裏には劇中で語らなかった数々の裏設定や、小ネタを善悪両サイドの情報誌『神部新聞』『ドアクダータイムス』の紙面として新聞方式により発信し、更なる世界観を広げる事に成功させた。大部分の機体は初見で組んで部品に傷が付いており不良品と思われがちだが、紙面に書かれたキャラや魔神の関係性により負った事実をバックボーンとして表現する為に興味を湧いた初心者は注意が必要。強化改造セットも発売されたものの、同社製作作品『クラッシャージョウ』に登場するメカニックの一部を流用したに過ぎない。本編で登場した魔神は略網羅されているが、ラインナップされていないマイナー機体は有志ファンによる『ガレージキット』等で破損箇所も含め再現された。
更なる延長線上の『2』プラクションシリーズは『SD』の衰退期と重なり、主役丸魔神とドワルダーボス魔神関連しかラインナップされず、後年発売された他社製品にはダメージパーツは存在しない。