概要
cv:津田健次郎
ID:INVADEDの登場人物で、名探偵・酒井戸の本名。
ミヅハノメと呼ばれる装置を利用して殺人事件を捜査する『井戸端』に協力して、連続殺人犯の深層心理の世界である井戸の世界に潜入する『名探偵』となる。
人物
主に全話に渡って登場する主人公的な登場人物。
外見は無精ひげを生やして、収監された人間が着るつなぎの上部を脱いで黒いTシャツを着ていることがほとんど。
実は過去に連続殺人を犯した殺人鬼であり、現在は強化ガラス張りの独房に収監されている。
終始冷静で、『名探偵』の使命を果たすことに冷徹な印象のある酒井戸に対して、浮世離れした口調と一見すれば連続殺人犯とは思えない穏やかな態度が特徴的な人物。
収監されている独房には、壁の一面に今は亡き妻と娘の写真を張り付けており、毎日その壁の写真を見ながら生活している。
一方で、後述の過去の事件は彼にとって心の傷となっており、ひとたび刺激されれば静かな怒りを燃やしてトラウマを刺激した者を許すことなく、場合によっては殺害する。
劇中では、娘の死を侮辱した連続殺人犯を言葉責めによって価値観を崩壊させ、自殺へと追い込んでいる。
また、激情に駆られると自身の体から出血する事すら厭わずに物に当たることさえもあり、普段の人間性からは想像できないほど激しい感情その身の内に宿している。
そんな危うい人間性を持つ彼が『名探偵』として殺人事件の捜査に協力しているのは、名探偵の条件が、連続殺人犯であることであり、同時に何が起こってもおかしくない井戸の世界に入って継続的に捜査を行うことができるだけのタフネスを持っているのが、彼しかいないためである。
経歴
詳しい経歴は不明だが、以下のことが分かっている。
元刑事であり、現在の『井戸端』の室長である百貴船太郎とは過去の同僚であり、現在も捜査の事も含めて面談を行う間柄。
過去に『対マン』と呼ばれる連続殺人犯によって娘の鳴瓢椋を殺害される。これにより、妻の鳴瓢綾子も後追い自殺をしてしまう。
『対マン』は、その名の通りに『一対一の素手の喧嘩を強制して相手を撲殺する』という殺害方法で活動していた連続殺人犯であり、彼の娘も同様の殺害方法で殺害される。
特に娘は顔の原型が残らないほどに酷く殴られており、それが理由で自身も殺人犯に身を落とすことになる。
刑事でありながらも殺人犯から家族を守れなかったという事は、言わずもがな彼にとって最大のトラウマとなっており、それは名探偵である酒井戸になってからも変わらない。
『対マン』を作り出したのが、連続殺人犯メイカーである『ジョン・ウォーカー』であることを知ってからは、『ジョン・ウォーカー』の捜査に執念を燃やしている。