闇遊戯「さぁ行くぜ!」
「『強欲な壺』!」
「『天使の施し』!」
「さらに『手札抹殺』!」
「『黄泉天輪』を発動!『黄泉天輪』の効果で、俺が選ぶカードは…これだ!」
「『光の創造神ホルアクティ』!」
「闇よ、消え失せろ!」
ホルアクティ「ジェセル!」
\プワーー/(試合終了)
※先攻1ターン目です。
概要
黄泉天輪ホルアクティとは、アニメ「遊☆戯☆王デュエルモンスターズ」に登場した『黄泉天輪』と、放送終了後にOCG化した『光の創造神ホルアクティ』を用いたコンボである。
事の発端はまる祐氏がニコニコ動画に投稿した「歴代ボス決闘大会」に闇遊戯が出場したことだった。
この大会は遊戯王のアニメシリーズにおいて、ボスキャラとして主人公たちの前に立ちはだかったキャラクターのデッキを用いて、非公式シミュレーターである「遊戯王ADS」で対戦を行い、どのボスキャラが最も強いのかを検証するというもの。
特筆すべき点としてカードの効果や性能はOCGのものではなく原作でのものとなっているため、そのままでは強すぎるとしてOCGに実装する際に弱体化されたカードもデチューンされずに使われている。
遊戯王5D'sからはZ-ONE、遊戯王ZEXALからはドン・サウザンド、遊戯王ARC-Vからは赤馬零児や黒咲隼といった様々な召喚方法やアニメで強力なカードを用いたキャラクターが多いことから、初期のカードが多い闇遊戯が勝ち残ることは難しいのではないかと予想されていた。
しかし蓋を開けてみれば、闇遊戯は原作性能の『三幻神』や数々の禁止カードや未OCG化カードを駆使して名だたるライバル達と激闘を繰り広げ、見事優勝を勝ち取るという快挙を成し遂げる。
その中で最も印象深い活躍を見せたのが、原作では神そのものとして登場したホルアクティを遊戯の所持カードとして扱い、アニメオリカの中でもぶっちぎりの壊れ性能を誇る『黄泉天輪』をデッキに加えたことで誕生した完全オリジナルコンボ、通称「黄泉天輪ホルアクティ」であった。
手順
<黄泉天輪>※未OCG化
(1):このカードの発動時にフィールドのモンスターを全て破壊し、
お互いのデッキからモンスターカードを全てゲームから除外する。
(2):このカードが魔法・罠ゾーンに存在する限り、
自分と相手のスタンバイフェイズ毎に、お互いのプレイヤーは
自身の墓地に存在するモンスター1体を選択し、
無条件で自分フィールド上に特殊召喚できる。
この効果で特殊召喚したモンスターは、フィールドから離れた場合に除外される。
<光の創造神ホルアクティ>
特殊召喚・効果モンスター
レベル12/神属性/創造神族/攻撃力:?/守備力:?
このカードは通常召喚できない。自分フィールド上の、元々のカード名が「オシリスの天空竜」「オベリスクの巨神兵」「ラーの翼神竜」となるモンスターをそれぞれ1体ずつリリースした場合のみ特殊召喚できる。このカードの特殊召喚は無効化されない。このカードを特殊召喚したプレイヤーはデュエルに勝利する。
方法は簡単。ホルアクティを何らかの方法で墓地に送って黄泉天輪で蘇生するだけである。
それだけでホルアクティの効果で特殊勝利できる。
闇遊戯のデッキには『強欲な壺』や『天使の施し』、『天よりの宝札』といったドローカードを多く積んでいるため、これらを駆使して大量ドローを行い上記2枚を手札に加えコンボを行うことが定石となる。
ホルアクティを墓地に送る手段も『天使の施し』や『手札抹殺』のようなカードでドローと併用して行えるため無駄がない。
ドローカードの多用と必要コンボ枚数の少なさから発動も容易なため、1ターンでゲームが終わることも少なくなく、闇遊戯を優勝に導いた遊戯王屈指の凶悪コンボである。
注意点として現実のOCGには「蘇生制限」というものが設けられており、ホルアクティのような特定の方法でのみでしか召喚できないカードは一度正規の方法で召喚していなければ墓地にあっても蘇生できない。
動画内でこのコンボができているのはあくまでも当時のアニメでは蘇生制限の明確なルールが設けられていなかったからであり、万が一黄泉天輪がOCG化してもこのコンボは行うことができないので注意しておく必要がある。
もちろん、まったく関係のない動画などでこのコンボのことを書き込むのも様々な人の迷惑に当たるため、決して行わないようにしよう。
余談
第2回大会では闇遊戯のデッキはドローカードやホルアクティ、三幻神などが制限カードに指定されてしまい、前のようには活躍できなくなった…
「それはどうかな?」
…なんてことはなく、そもそも規制を受けた大半のカードがデッキに1枚しか入っていないことや、「レジェンド・オブ・ハート」によるモンスター召喚の能力を得たことによって結果的に強化されることとなった。
黄泉天輪ホルアクティ以外の勝ち筋も増えたことでより安定して勝ち進み、遂に二冠を達成した。
また第2回大会ではホルアクティを正規の方法で召喚するという見せ場があったのだが、黄泉天輪で出すことに慣れてしまっている視聴者からは「何か違う」など困惑した反応を示されてしまった。