貴様らに笑みなど似合わない
CV:木内秀信
概要
本作の主人公。メシエコード「BK201」。
『黒の死神』という異名を持つ、強力な戦闘力を有する契約者で、“組織”のエージェントの一人。
普段は正体がバレないように留学生の李舜生(リ・シェンシュン)として過ごしている。
外見
黒髪と黒い瞳が特徴の美青年。普段は白いシャツにジーパン姿であり、その上から緑のパーカーを着用している。任務の際には黒いコート(黒が着用した場合のみ防弾効果を持つ、そのため能力で変質させているものと思われる)と白い仮面を身に纏い、ベルトに仕込まれたワイヤーとそれに結ばれたナイフを投げて戦う。
人物
基本的に冷酷非情で、老若男女問わず無慈悲な上に契約者に対しては特に容赦がなく、拷問も淡々とこなし殺すべき相手は躊躇わずに殺す。しかし他の契約者と違って非合理的な行動を執ることが多く、怒りで声を荒げることもある。そのため心を失っていない稀有な例とされる。
普段の冷酷な振る舞いとは対照的に根本には確かな優しさを秘めており、任務で関わった相手にも誠実かつ情のある態度を取ることから同性や異性からも慕われることも多い。
当初こそ仲間にも冷たかったが、様々な人と触れ合うにつれて丸くなり、信頼関係を築き上げていき、組織に逆らってまで仲間を優先したこともある。
任務以外の平常時は『非常に穏やかな気性で気弱な青年』のため、怪しまれることも一切なく、潜入工作の際には、この顔を利用して任務に就くことも出来る。
その外見からは想像できないほどの大食漢であり、本人もかなりの料理の腕前を持つ。
彼が関わったと見られる案件は多いものの、警察ですら実態を掴めないでいる謎の多い存在。因みに『黒の死神』という異名がついたのは、彼が契約者の能力を持つようになる前である。
普段は 銀、黄、猫と共にチームを組み任務をこなしているが、個人の目的として五年前の南米での天国門消失にて行方不明となった妹・白を探している。
能力
契約能力は「電流を自在に操る」能力。手から電流を放ち触れた対象者を感電死または気絶させるなどの殺傷に専ら用いるが、電気系統に干渉して機器を動作させたりショートさせることも可能。
戦闘能力は非常に高く、最強の契約者の1人に数えられる。主な装備はソードブレイカーの機能を持つナイフと黒コート。
このコートにはゲート内技術が用いられており、黒本人が着ることによってのみ防弾効果を発揮する。ワイヤーを使い立体的に素早く動いて敵を翻弄し、隙を突いて刺殺、もしくは能力で殺害する…というのが基本戦術。また、格闘技術にも優れ、加えて周囲のあらゆるものを武器として扱う器用さを併せ持つ。
その強さの本質は、感覚を研ぎ澄まし周囲のあらゆる情報から敵の動きを「先読み」すること。
対抗するには黒以上の精度で先読みするか、抗うことができない程の一方的な能力を使うしかない。
その強さから作中で苦戦したことは殆ど無く、敵対した相手の尽くに勝利している(重量などの一方的な能力には手も足も出なかったが…)。
経歴
黒の契約者
天国門消失事件で彼は契約者となったが、実際には契約者ではなく、契約者の能力を持った人間であることが第25話にて明らかとなった。彼の契約能力とメシエコードは、天国門消失の際に白と同化したために受け継がれたもの。
電撃を操る能力は本来の能力の一部であり、真の能力は妹と同じ「物質変換」能力である。
そのため、対価が存在しない、契約者でありながら「心」を失っていない存在であった。
人と契約者を併せた存在であり、それ故に両者の争いの局面を担う者となる。しかし、人と契約者の共存を望んだ彼はサターンリング内部の反ゲート粒子を変質させ、銀と共に姿を消した。
流星の双子
黒の契約者から二年後であり不精ひげに伸びた髪の風体で登場し、度々酒を摂るようになっている。
CIAから受けた任務に従い、紫苑・パヴリチェンコと流星核を求めロシアへと渡る。
以前と同じく黒いコートと白い仮面を身に纏い、強力な戦闘能力を見せたが、三号機関の対契約者兵器によって契約者としての能力を失い、偽りの星「BK201」も消失する。
紫苑の行き先と思された池袋を目指し、彼の双子の姉である蘇芳・パヴリチェンコとジュライを連れ、ウラジオストクから北海道・札幌へ。
クライアントのマダム・オレイユの依頼により蘇芳をエージェントとして訓練し、イザナミ破壊任務を請ける。
イザナミの正体が銀であったことからそれを追い、東京までの道中、三号機関、FSBの追っ手から蘇芳を守り戦う。当初、蘇芳とは不仲であり黒は彼女に対して扱いは雑なものだった。
しかし共に旅するうちに互いに心を開くようになり、彼女の要求を受けてからは飲酒を断つ。
だが埼玉にてターニャが射殺されたことを巡り蘇芳は彼の元を離れ、上京は別行動となった。
東京では潜入工作のため身なりを整え、かつて同様の容姿に戻り単身イザナミの行方を追う。
再び蘇芳の前に現れた彼は、連れ立っていた未咲を倒しその命をも奪おうとしたが、蘇芳によりそれは止められた。
自身が「本来の蘇芳」でなかったことを知った彼女に黒は「自分が知っているのは今の蘇芳だ」と言葉を掛ける。
全ての決着を付けるべく旧第18研究棟へと黒は赴き、彼を仇と相手取る葉月と激しい戦闘を繰り広げた。倒される寸前まで追い詰められるも、小林により疑いが解かれ難を逃れ、冷凍保存装置の中の銀の元に辿り着く。だが、すでに彼女には本質がなくイザナミは覚醒していた。
蘇芳がイザナミと対峙して流星核を砕かれた際にはその場、ゲート中心核にて記憶と命を失い眠りにつく蘇芳を腕の中で看取った。そして紆余曲折の末、イザナミ――銀と邂逅。
銀の自らの命を絶つ求めに微笑を返し、「BK201」の星が復活する。
その後、銀と何らかの交渉を行い、生死不明となるが最終話のエンドロールシーンにて銀を抱えた黒が何処とも無く姿を消す様子が描かれている。