概要
フェ(刺身)は生魚などを切ったものを薬味などにつけて食べる料理。朝鮮王朝中期、16世紀ごろには既に食べられていたという。沿岸漁業が主流だったため白身魚が主流で、生きたまま捌くことが多い。
出される際は豪快に盛り付けられる。薬味にはサムジャンやチョジャン、わさび醤油が主となる。食べる際は、韓国料理の「包む・混ぜる」の文化から野菜や味噌、ニンニクを巻いて食べる。サンチュやケンニッ(エゴマの葉)が使われる。
フェを出すのは、「フェッチッ」と呼ばれる専門の店。また、フェが出される前の、大量の付き出しも特徴のひとつ。
種類
フェは魚を使ったものと肉を使ったものがあり、漢字では前者は鱠、後者は膾と表記される。
アジフェは一部の焼肉屋でも提供している。
なお日本の焼肉店などではユッケの知名度が断然高いので、魚の場合でもユッケと名乗っている場合が多い(鮪ユッケ、鯛ユッケなど)。
鱠
膾
- ユッケ(肉膾):牛の生肉
- レバ刺し:レバーのフェ。ユッケとともに、肉のフェの大部分を占め、かつては日本の焼肉店でも定番だったが、昨今では食中毒対策で販売禁止。代替として馬肉のレバ刺しが提供される場合もある。
その他
- ムルフェ:切り身と氷水に、具材や薬味を入れたもの。