概要
01式軽対戦車誘導弾とは、2001年に陸上自衛隊で制式化された国産の対戦車ミサイルである。通称「01MAT」、「軽MAT」(けいマット)。
この手のものとしては小型で、1人だけでも運用可能な小型ミサイルである。
射撃は発射器を肩に担ぎ、目標に照準してから発射すると、後は自動で目標へと飛翔していくという優れもの。タンデム弾頭により現代の主力戦車を撃破できるだけの性能を持つ。再装填は誘導弾と一体になっている発射筒を交換する事で行う。
また、目標の上部から突入するダイブモードと、目標に側面から突入するモードを選択できる。
優れた対戦車ミサイルだが、誘導に赤外線画像誘導方式を採用しているため、車両などの熱源のある目標以外には照準できず、発射もできないという問題がある……と言われる。ただし類似したシステムを持つアメリカのジャベリンやイスラエルのスパイクなどにも同じことが言えるため、何も01式に限った問題ではない。そもそも対戦車ミサイル自体が非常に高価な代物であることを考えると、基本的に車両や航空機以外に使われること自体極めて稀と言えるのでそこまで問題はないのかもしれない。
また、小型なので軽装甲機動車や96式装輪装甲車などのハッチからそのまま発射できるという利点もある。
仕様
- 全長:約970mm
- 直径:約140mm
- ミサイル重量:約11.4kg
- システム重量:約17.5kg(誘導装置・ミサイル含む)
- 誘導方式:赤外線画像誘導方式