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35歳の少女

さんじゅうごさいのしょうじょ

『35歳の少女』は、2020年10月~12月に日本テレビ系列の土曜ドラマ枠で放送されたドラマ。
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概要編集

『35歳の少女』は、2020年10月~12月に日本テレビ系列の土曜ドラマ枠で放送されたドラマ。


主演は柴咲コウ。脚本は「家政婦のミタ」や「同期のサクラ」などを手がけた遊川和彦が脚本を担当。柴咲は5年ぶりの民放連続ドラマ主演であり、遊川とは2015年放送の『○○妻』以来5年ぶりのタッグとなる。制作陣も「家政婦のミタ」、「同期のサクラ」のスタッフが再集結している。不慮の事故で長い眠りについた少女が25年の時を経て目覚め、全てが変わった世界を生きていく成長物語であり、ストーリーの全体はシリアスな場面が多い。

主題歌は、KingGnuの『三文小説』。


登場人物編集

  • 時岡望美(演:柴咲コウ/鎌田英怜奈(10歳時))

主人公。1985年9月1日生まれ。旧姓:今村。

アナウンサーを夢見る少女だったが、1995年10月10日、小学4年生の時、お遣いの途中で乗っていた自転車のブレーキが突然利かなくなり、事故に遭う。それから昏睡状態となるが、25年後の2020年9月1日の誕生日に心は10歳で身体は35歳の状態で突如として目覚める。困った際に自室のベッドで旧亀の縫いぐるみのデデに話しかけるなど、心身ともに未熟な状態になっていた。広瀬結人に初対面の際に一目見て惚れ込み一方的に付き合っていると言い続けるが、皮肉にも結人に教師への復帰のきっかけを作った。5話終盤にて結人と実家を去っていくが、7話で理想を失った結人に幻滅し、彼の家を去る。

その後は今までの明るさや笑顔を失った現在の多恵のような無表情且つ冷徹な人間に変貌し、YouTuberとして世間の時間を無駄にしている人間に「私に時間を売ってください」と頼むようになる。


望美の初恋の相手で同級生。第8話の回想から望美が告白の練習をしている最中に出くわしそっけない態度を取ってしまい、その翌日に望美が事故にあい自分の思いを告げられなかったことから後悔していた。

小学校の教師をしていたが、いじめを受けていた教え子の自殺をきっかけに退職。それ以降は結婚式の新郎の友人役としてスピーチをするといった代行業を務めている。自信なさげで他人に対して批判的に生きてきたが、望美が目覚めることにより恋心が再び芽生え、今の自分を変えようと思うようになる。5話ではかつての教え子の墓へ望美とともに赴き再び教師の道を歩むことを決意し、2人で住むようになる。


時岡家編集

望美の母。旧姓:今村。

結婚前はハウスメーカーに勤めており、そこで出会った進次を好きになり結婚。望美の事故後は二人で看護をしていたが5年後に離婚し、以後は一人で看護を続け望美を目覚めさせた。望美の世話の傍ら、保険会社の外交員を務めている。事故前は明るく笑顔を絶やさない姿が見受けられたが、望美が目覚めてからは笑顔が消えており、冷たさすら感じさせる。望美の看護に力を注ぎすぎたあまり、愛美や進次、家のことを疎かにしてしまったことで家族の間に亀裂が走ってしまう。第7話ではそれを望美にも指摘された。何かと上から目線で話すため進次や愛美からはそのために周りから誰もいなくなると言われている。愛美に愛情をあまり注いであげれなかったことに関しては少し自覚はしており、しっかり者の愛美につい甘えてしまい、その結果自分に怒りを覚えた彼女とどう向き合っていけばいいのか分からなかったと後に打ち明けている。

第8話の終盤で結人に頼まれ、変貌した望美と共に一緒に窓から身を投げ出そうとするが、その最中に長年の無理が祟り、心不全とくも膜下出血で倒れ、意識を失う。医師に意識を取り戻すのはまず無理だと言われている。

第9話では前述の行動が望美を死なせるためではなく、望美を元に戻したいという願いからのものだったことが日記を読んだ愛美によって語られる。その後、望美と愛美が彼女の傍で歌ったことにより、一時的に目が覚めるも心臓が弱っているため今度意識がなくなった場合回復は難しい状況の中で進次には笑顔を忘れないように言い、最期に「愛してる」という言葉をかけ続けて息を引き取った。


望美の3歳下の妹。旧姓:今村。

大手広告代理店の営業部に勤務。仕事ができるしっかり者だが、恋には不器用なメンヘラ。

25年前に豆腐のお使いに行くのを嫌がり、望美に頼んだことが事故の原因だと思っており、第1話で多恵がすき焼きを作っていた際には自分への嫌がらせかと怒っていた。豆腐はこのことがトラウマで第2話で望美が買ってくるまで食べていなかった。

交際していた相沢に未練を抱いているため、彼を追い回すといったストーカー同然の行為を行っている。望美の事故後、母の多恵が付きっきりで世話をしていたことから、構ってもらえなくなり孤独を感じながら過ごしたことがトラウマとなり、歪んだ恋愛観を持つに至った。

父と同じで酒癖がかなり悪く、これが営業部から外される要因にもなった。

広告代理店を自ら退職したあとは、結人に勧められたこともあって昔の夢だったグラフィックデザイナーになろうと試みるが、上手くいかずに結局以前結人が務めていた会社で代行業をするようになる。

第8話で昔から望美に嫉妬していていたことを明かし一度は縁を切るも多恵の死をきっかけに和解。

第9話にて多恵が倒れた際、「望美を元に戻して4人ですき焼きを食べる」と書かれた日記を偶然目にし、母を目覚めさせるために付きっきりで看病をする。


今村家編集

望美の父。

かつては大手ハウスメーカーの営業マンで社長賞を何度も取るなど成績も優秀だった。

望美の事故後しばらくは意識回復を信じて多恵と毎日看護を続けるも延命措置をめぐり毎日喧嘩になり「私はあなたのような弱い人間じゃない」と言われ心が折れてしまい離婚。1年後に過去にお見合いで出会った加奈と再婚したが、前の家族に未練があり家族関係はうまくいっておらず、そのことが加奈に不満を持たれており、第7話では望美にも指摘された。

25年前、望美の自転車のブレーキが壊れているのを知りながら修理に出さなかったことから(第2話回想ですれ違った望美が通り過ぎ後思い出している)事故の原因は全部自分にあると責めていた。

現在の時岡家は彼が建てたものであるが現在では名義は多恵のものになっており、第1話で望美の退院祝いに家族で暮らしているふりをしろと言われ久しぶりに自宅を訪れた際には単身赴任が長かったと誤魔化している。第7話で多恵が家を売ると言った際には怒っていた。

現在での仕事はアフターサービスが中心となったことで早期退職→青森支社転勤の話が出ていた中、加奈に家から追い出され顧客に引き渡す家で酔いつぶれていたことが原因で懲戒解雇になった。第7話では工事現場で働いていたが、最終回では子供の頃からの夢だった一級建築士の夢を叶えるためエピローグで勉強していた。

多恵の葬儀では望美と愛美が呆れるほど号泣し、火葬の煙が出て二人に指摘されるまで泣いていた。


進次の再婚相手。進次とは過去にお見合いで出会っている。

前夫と離婚後に進次と再婚するが、進次が前の家族に未練があることに薄々気づいており、自分たちと向き合ってくれないことに不満を抱きながら暮らしていた。

第5話で日ごろの不満から暴れた後、通販で物を買う以外は部屋から出てこなくなり口も利かなくなり、離婚届を突きつけるも第8話で進次が達也のアドバイスを受け、昔の家族と一緒に暮らしたいと打ち明け離婚を決意し、判を押した離婚届けを受け取らず許している。


加奈の連れ子(進次の義理の息子)。

大学を卒業後、就職先で職場いじめに遭い、2年足らずで退職した後、心を病んで部屋に閉じこもってしまい、食べ物や飲み物が欲しいときのみメールを送って出てくる(公式サイトでの説明では毎回手にしたアイテムが部屋での行動でのヒントになっていると書かれている)。

整形手術のために10を出すなら出てくると言い、その最中、望美が来た際、彼女にしつこく質問攻めを受けたことや整形手術のことを言った際、憎んでいる自分の顔のことを言われたことで余計に荒れてしまい、加奈の顔に痣があったことから暴力を奮ったことが示唆されており、家庭環境は余計に悲惨なものになってしまった。

第9話で自身の本心を打ち明けた後は、家族で食事をするようになった。最終話ではハウスメーカーの夢が見つかり、エピローグではそこで働いている。


周辺人物編集

愛美が勤務する広告代理店の営業部課長で元恋人。

愛美のあまりに重すぎる愛情に重荷を感じ別れたが、今でも愛美には追い回されている。部下の林田と交際している。

最終回では子会社に出向したため結婚式当日に林田に逃げられた。


愛美の後輩で相沢の恋人。

大手企業の役員を父に持つ令嬢で、裕福な家庭環境で甘やかされて育ったため、自分がチヤホヤされるのは当たり前だと思っている。コピー機の使い方もできないため愛美からは呆れられている。相沢を愛美から略奪したことで、社内で愛美と取っ組み合いの喧嘩になったことがあった。

相沢と別れた後、別の男性と寿退社するもその男性に散々貢いだ挙げ句に逃げられ、こうなったら一生、親に依存して生きようとしたところ、両親が会社の金を横領し借金まみれになり自分が働かないと親が食べていけない状況になりエピローグで愛美が就職した会社に勤めていた。


関連タグ編集

日本テレビ 土曜ドラマ

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