F1手榴弾
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えふわんしゅりゅうだん
フランスで開発された手榴弾。同名のソ連製のものも存在する。
滑り止めを兼ねた独特な溝がある鋳鉄製の弾殻が特徴の手榴弾。
オリジナルのものは旧日本軍の手榴弾と同様に、ピンを抜いてからキャップを外し、石などに信管を叩きつけてから投擲するものであったが、1916年からはピンを抜いてレバーを離すと内蔵されたハンマーが雷管を叩くというおなじみの構造に改良された。
アメリカでは、これを参考にしてMk1手榴弾が開発され、その後改良型のMk2手榴弾になった。
一方のソ連でも、第二次世界大戦初期にこれを参考にした手榴弾が開発された。
鋳鉄製で溝が入った楕円型の弾殻という特徴はそのままで、名前もF1(Ф-1)で同じだった。
こちらは信管がソ連のオリジナルで、ピンを抜いてからレバーを離すと数秒後に爆発するという点はフランス製のオリジナルと同様だが、フランス製やアメリカ製のものは、レバーの下に内蔵されたハンマーが回転して雷管を叩くのに対して、ソ連製のものはレバーを離すとストライカーが前進して雷管を叩くという構造である。
このため、他国の信管と比べると棒状で長い独特な外観である。
RGD-5などその後開発された手榴弾にもこれと同様の信管が使われている。
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