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概要編集

インド市場向けに開発されたH'ness CB350の日本仕様である。

内径×行程が70.0×90.5(mm)、比にして1.29という超ロングストロークの単気筒エンジンとなっており、極低回転域から強力なトルクを発揮するため、ストップ&ゴーや低速走行が多発する街乗りへの適性が高い。

一方で二重に組み込まれたバランサーにより単気筒特有の振動も大幅に抑えられており、回転数が増加しても不快感が生じにくい。

上体が起き上がった自然な乗車姿勢も合わせて長時間走行でも疲労が少なく、ロングツーリングでも強みを発揮する。

日常の下駄履きから長旅の相棒まで、幅広い活躍ができる汎用性の高い車両である。


クラシックな外観ながら最新技術も惜しみなく投入されており、スリップを防止するトルクコントロールや、シフトダウンのショックを和らげるスリッパークラッチを搭載、安全性を担保しており、経験豊富なライダーであればそれなりに攻めた走りも可能である。シフトインジケーターも初心者にはありがたい。


またサンダルでのバイク乗車が多いインドのユーザー向けに、シフトペダルは踵でも操作が可能なシーソー式となっている。日本ではサンダルでの運転は法的な問題があるものの、靴のつま先を傷めずに乗れるのは嬉しい。


これだけの多機能ぶりながら、インド市場で勝負するため価格競争力でもこだわり抜いており、車検や保険料を加味しても下手な250ccバイクより安く済むコスパも魅力。


しかしながら欠点がないわけでもなく、最高トルクが3000回転、最高出力が5500回転、レブリミットは6000回転と高回転域は完全に捨てた設計になっている点は、刺激を求めるライダーからは批判的に語られる。

公称最高時速は130km、実際の公道上では100kmを超えると厳しさを感じるという声が多い。高速道路では左車線を安全に走行しよう。

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