概要
Ju52(ユンカースJu52)とは、ユンカースによって開発された航空機である。
初飛行は1930年。
特徴
機体は鋼管の骨組みにジュラルミンの板を貼りつけたもので、重量をできるだけ軽くする工夫がなされている。
エンジンは3発(機首に1基、左右主翼にそれぞれ1基ずつ)で、主脚は機体の内部に格納できない(固定脚)。
離陸に必要な距離はわずか数百mほどしかなく、小さな飛行場でも運用ができた。
一説にはサッカー場からでも離陸できるとさえいわれたほど。
運用
1930年代の戦間期はおもにルフトハンザ航空によってヨーロッパ各地を結ぶ定期便で活躍したほか、当時ドイツと友好国だった国にも機体が輸出されている。
第二次世界大戦では輸送機・爆撃機に改造され活躍したが、すでに設計は旧式化しきっており、スピードの遅さ、防御装備のぜい弱さもあいまって連合軍戦闘機に多数が撃墜されている。
大戦を生きのびた機体が現在も数機ほど現存しており、遊覧飛行用の旅客機として活躍しているものもある。
ドイツ軍の兵士たちからはタンテ・ユー(ユーおばさん)という愛称で親しまれていた。
スペック
- 重量:9.2t
- エンジン:BMW 132A-1×3(650馬力、初期型は約525馬力)
- 最高速:265km/h
- 航続距離:1100km
- 上昇限度:6100m
- 武装:7.92mm機銃×3,1500kgまでの爆弾または貨物