概要
飛行機やロケットの胴体のような「大きい割に軽い貨物」を輸送するために開発された貨物機。
大型貨物を搭載するための異様な姿はインパクト満点。
機体
もう説明不要。飛行船かクジラかと思うようなぶっとい胴体が特徴。
ちなみにこの胴体は新造されたものである。
…つまりこの機体は、とある航空機を改造したものである。
左右非対称のBv141やルータン・ブーメランといい、宮崎アニメに出てきそうな空気抵抗なにそれ美味しいのデザインのカリーニンK-7といい、飛行機ってのは常識はずれのデタラメな形状であっても「でも揚力ちゃんと発生していますから」で案外飛ぶものであるが、それでもこんなものがちゃんと飛ぶ(しかも中々高性能)とは…。
中の人は…
さてここでネタばらし。
実はこの機体、かのB-29の系譜にあたる機体である。
B-29を元にした輸送機・C-97「ストラトフレイター」を文字通りの魔改造することによって誕生した機体だ。
ちなみにエンジンはターボプロップに交換されており、こんなとんでもない見た目にかかわらず下手なプロペラ旅客機並の速度が出る。
いわゆる動けるデブである。
余談
エアバスはかつて欧州各国の企業で製作された航空機の部品を輸送するためにこいつを使っていた。
ちなみに先述のように、こいつの「中の人」はB-29の系譜の機体。つまり最大のライバルであるボーイングの製品である。
このため「エアバス機は生まれる前にはボーイングの飛行機で飛んでいた」なんて言われることがあるとか。ちなみに現在エアバスはパーツ輸送においては、A300をベースにした大型貨物機・A300-600ST「ベルーガ」を使用している。
当のボーイングはというと、こちらも747を魔改造した大型貨物機、747LCF「ドリームリフター」を使って787の部品を運んでいる。ベルーガもドリームリフターも一度見たら忘れられない、強烈なビジュアルをしている。
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