概要
今日まで、連発式ショットガンの作動メカリズムの代名詞ともなっているポンプアクションを、ジョン・ブローニングによって開発された時、この特許を購入したウィンチェスター社は、まずM1893を発売する。そして、M1893を小改良を加えて誕生したのが、M1897であり民間市場で大好評を得る。
アメリカ軍では、以前から警備や食糧調達にショットガンを活用していたが、それまでの単発銃や水平二連銃よりも効果的な連発式のM1897が登場するとすぐに制式化された。補助兵器的な扱いを受けていたショットガンは、第一次世界大戦で白兵戦兵器として極めて有効であると実証された。
同大戦では、敵の塹壕に飛び込んで乱射しまくる制圧火器として、サブマシンガンと並んで優れた効果を発揮したため、M1897は「トレンチガン(塹壕戦銃)」の愛称が付けられた。そのためドイツ軍から恐れられ、ドイツ側から「ショットガン使用はハーグ陸戦条約(所謂「毒の使用禁止」や「不必要に敵を苦しめる兵器の使用禁止」等、卑怯かつ人権を踏みつけにした戦争行為への規制条約で、この場合恐らく「不必要に苦しめる兵器の使用禁止」)に反する」と難癖をつけられるぐらい衝撃的であったのである。
またこのショットガンにはバネヨットラグが付いており銃剣が装着できる。
基本データ
全長 | 990mm |
---|---|
銃身長 | 508mm |
重量 | 3600g |
使用弾薬 | 12ゲージ |
装弾数 | 5発 |