概要
作詞・作曲・編曲:梶浦由記
歌:Kalafina
本編を隠蔽するほど爽やかなイメージのコネクトに対し、本編の陰鬱な一面を象徴するかのようなダークなイメージの曲。
第1話と第2話では挿入歌であり、いずれも戦闘シーンで使われていたことも相まって『nowhere(ヤンマーニ)』のように「ちょっとダークな戦闘美少女もの」を連想させるものであった。
しかし、第3話で初めてエンディングとして使用された際、暗闇の中を駆ける魔法少女のアニメーションと同エピソードの衝撃的な展開から、急速に暗く・重いイメージが浸透していった。
新房監督曰く当初は「Magia」が1話から流れる予定だったが、さすがにネタバレになるということで試行錯誤した結果とのこと(『新房語』より)。
エンディングテーマ?
スタッフクレジットでは一貫してエンディングテーマとなっているが、実際にエンディングとして使用されたエピソードは全12話中7話(TV放映版では6話)しかない。
各話でのエンディングテーマとMagiaの使用状況は、以下のとおり。
Ep. | エンディング曲 | Magiaの使用状況 |
---|---|---|
第1話 | また あした(BD/DVDのみ) | 挿入歌 |
第2話 | また あした(BD/DVDのみ) | 挿入歌 |
第3話 | Magia | ED |
第4話 | Magia | ED |
第5話 | Magia | ED |
第6話 | Magia | ED |
第7話 | Magia | ED |
第8話 | Magia | ED |
第9話 | and I'm home(BD/DVDのみ) | 未使用 |
第10話 | コネクト(注) | 挿入歌 |
第11話 | Magia(BD/DVDのみ) | EDかつ挿入歌(BD/DVDのみ) |
第12話 | コネクト(注) | 未使用 |
(注)第10,12話ではコネクトはエンディングテーマとして流れるが、スタッフロールではオープニングテーマ扱いである。
ちなみに、第1話の冒頭と第10話の終盤はリンクしており、ほぼ同じ場面でMagiaは使われている。
アニメーション
魔法少女リリカルなのは一期のエンディングもやった鈴木博文が担当。車で居酒屋に拉致されて新房から受けた注文は「まどかの今後を感じさせるエンディング」。
暗闇の中をシルエットの鹿目まどかが歩いて、他の魔法少女の間を通りすがる。(この時、暁美ほむらのみまどかのほうを振り返っている)
その後、サビからはまどかが走り出し、最後には女性の顔の目のようなものに捕らわれる。
運命に翻弄される魔法少女たちと、その中で必死で抜け道を探すまどか。どんなにあがいても運命から逃れられない様を象徴していると思われる。
まどかが駆け抜けるシーン(コネクトでは右から左、Magiaでは左から右)や目が開くエフェクトなど、コネクトのアニメーションと対になっていると思われる部分もある。
魔女やキュゥべえも出るプランもあったが省略された。
クレジットの色は赤を用いたことで、禍々しさを強調している。
劇場版での追加部分
全体的により禍々しい配色になった。
劇場版ではフルコーラスになったため、前半に未登場の魔法少女が追加された。
また、最後のまどかが吸い込まれていく部分は、開いた目から女神まどかのシルエットになっており、のちの結末への示唆がより強くなっている。
歌詞
梶浦氏はまどか☆マギカの脚本を読んでから作詞をしており、歌詞は作品のストーリーを暗示するものになっている。
10話以降明らかになったほむらの強い決意や、最終話におけるまどかの決断など、様々な意味合いを想起させるつくりになっている。
アニメ盤ジャケット
Magiaには2種類のジャケットが用意されており、うちアニメ盤のジャケットには、弓を構えたまどかとそれを補助するほむらのイラストが描かれている。
本編にこのようなシーンはない。最終話でまどかは単独で矢を放っているし、ほむらは彼女が魔法少女になるという選択を完全には受け入れられない状態だった。
また、弓矢のデザインはTV放映版ではなく、蒼樹うめのコンセプト画のものが使われている。
しかし、世界改変後のほむらは彼女の意思と弓という武器を受け継いで戦っているので、それをイメージしたイラストであるとも考えられる。
劇場版での扱い
前編のエンディングテーマは、Magia quattroとしてリアレンジされたバージョンが使われている。
巴マミvsGertrud戦のシーンは、リアレンジされたインスト版が使用されている。
また、第10話相当箇所の4ループ目では、本編と同じ箇所でMagiaが使われている。