概要
もとは海外のSNESソフトであり、ローカライズされた日本語版が1993年末にスーパーファミコン用ソフトとして発売された。
発売元はアクティビジョン・ジャパン。
ストーリー
主人公のPLOKは、盗まれた旗を取り返すために様々なエリアをめぐって戦う。
主要な登場キャラクター
PLOK(プロック)
アクリリック島に住む謎の生き物で、旗好きである。
赤と黄色が特徴的なその身体は、手足を飛ばして敵を攻撃できる能力を持つ。
(ただし、全部飛ばしている間はダルマ状態になり飛び跳ねるしかできなくなる)
また、回転ジャンプで高く跳ぶこともでき、ステージ中に登場するプレゼントを取ると衣装が変わって特殊能力を一定時間使えるようになる。
タイトル画面ではハーモニカを演奏する芸も見せ、BGMと合わせて一見(一聴)の価値あり。
PLOKのおじいちゃん
過去編にてPLOKに代わって登場。操作性はPLOKと同じ。
ボビンズ・ブラザーズ
最初に戦うことになる兄弟のボス。素早いジャンプと口から吐き出す弾で攻撃してくる。
また、過去編では3兄弟で現れ、序盤にして最強のボスである。
ノミ
アクリリック島で登場する敵。卵の状態では攻撃してこないが、倒すためには孵化させないといけない。
クリアするのにステージ内のノミを全滅させる必要があるステージも多い。
システム
体力
ライフ制になっており、ライフが全て無くなると1ミスとなる。
残機は貝殻を一定量集めるごとに1つ増える。
難易度選択
オプションでノーマルとイージーが選べる。
イージーモードでは敵が弱体化されている反面、途中のステージまでしか遊ぶことができない。
シークレットワープ
本作にはセーブやパスワードによる中断システムが存在しないが、ワープステージを経由することでいくつかステージをスキップ可能。
特定のステージ内にある木の実(取るとライフ回復)を3発殴って壊すとボーナスステージが始まり、
ここで一定時間内にゴールできればワープすることができる。ただし、そのボーナスステージ自体が決して簡単ではないものばかり。
なお、ミスしても残機は減らずに元の場所へ戻る。
プロコンティニュー
本作の独特なコンティニューシステム。ノーミスクリア時や一部のステージ内で入手できるP-L-O-Kのコインを揃えると一度だけコンティニュー権が得られる。
ところが、これがなかなかややこしい仕様で再開地点がコインが揃った次のステージからだったり、エリアを跨ぐと消失していることも。
これによってコンティニューの代わりに突然流れるPLOK様のハーモニカに多くのプレイヤーが絶望の淵へ突き落とされていった。
余談
読者アンケートでの評価
当時の評価は芳しいものではなく、'98年度春版大技林の通信簿欄では総合点11.9という、本誌で全機種を通してもワースト上位を争う低評価を記録してしまった。
項目 | キャラクター | 音楽 | お買い得度 | 操作性 | 熱中度 | オリジナリティ | 総合点 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
点数(5段階評価) | 2.1 | 1.9 | 2.1 | 1.6 | 2.1 | 2.0 | 11.9 |
もっとも、アンケートのサンプル数がどのくらいあったのかという疑問は残るが…。
新時代の評価
そんな本作が日の目を見るようになったのは2008年頃。
YouTubeやニコニコ動画といった動画サイトの登場により、サウンドトラックやプレイ動画から本作が知られる機会が生まれた。
特に音楽はスーファミの音源というレベルではないクオリティとゲーム音楽ファンを魅了させた(作曲者はソルスティスやシルバーサーファーでも知られるTim FollinとGeoff Follinの兄弟が担当)。
また、2ch(現5ch)なんでも実況V板の「おまいらが指定したゲームを寝ずに実況(通称『おま指』)」でもブームになり、多くのプレイヤーがその高難度を目に焼き付けられていった。
PLOK「ワハハハハ!簡単さ!おじいちゃんは 僕のことを誇りに思うさ!」
関連イラスト
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ベラボーマン クラウンマン:攻撃手段が手足を伸ばすつながり。後者は手のみ。