party_parrot
ぱーてぃぱろっと
グルグルと回転しながら虹色に光るオウム)のgifアニメ、またはそのアニメで描かれるオウムそのもの)のこと。
モチーフはニュージーランドに生息するオウム「カカポ(フクロウオウム)」で、こいつはピンク色だが本来のカカポは緑色。
pixivにおいてはタグのスペースはアンド検索として判断されるため、『party_parrot』と_(アンダーバー)を挟んだ形で表記する。
元々は2009年に製作されたBBCのドキュメンタリー「Last Chance to See」という番組の1シーン 。
※映像はこちらからどうぞ(当該の動きは1:00〜)
この姿を元にして作られたgifアニメが英語圏を中心にSlack・Twitter・Discordなどで使われるリアクションとして使われるようになった。
映像では「カメラマンの男性の首元で、男性をメスと勘違いして求愛行動をとるオスのカカポ」が映されており、その独特の動きとカカポのなんとも言えない表情が魅力的。
※カカポは警戒心が薄く、また決まった場所にオスたちが集まって求愛ダンスを踊り、競うという習性を持つ
アニメではグルグルと回転する(ChooChooTRAIN)の冒頭のダンスのような動き)カカポが描かれているが、元の映像では回っているというよりは起き上がりこぼしのように左右に大きく揺れながら足踏みをしている状態である。
「ゲーミングPC」のようにさまざまな色に切り替わりながら回るgifアニメがよく知られているが、それ以外にも色や模様を変えた多くのアニメが制作されている。
はじめに制作した人物が誰か、また、はじめに発表されたのがどこかはよくわかっておらず、いつの間にか広まっていたようである。
しかしネット界隈では2016年に「Cult of the Party Parrot」というコミュニティが生まれ、多くのGIFが製作された。規約は「全てのネットユーザーが生みの親であり、権利を解放したものである。そのためリメイク・商用利用も構わないが、権利を解放し、誰もが自由に使えること」としている。
gifアニメ自体は一部のインターネットユーザーにも知られていたが、爆発的なブームとなったのはこのアニメを用いた動画によるものである。
2018年9月30日、Twitterにて「ファック(@FUCKDESUNE)」と名乗るアカウントが#ITSUMOFUCKというハッシュタグで、定期的にこのParty Parrotを主役とした一昔前のflashアニメ臭のする動画を投稿。
一定の支持を得るようになる。
2020年4月11日、ある日投稿した『Party Parrotが「ちんちん」や「セックス」などの下ネタを発言する動画ツイート』が大きく話題となった。
そして同年4月14日以降もこの動画のフォーマットをなぞった動画が別のユーザーによって複数制作され、これまで馴染みのなかった層にも「Party parrot」が(キャラクターとして)認知されるようになった。
いわゆる「黒板動画」と称される一連のシリーズが大きくバズったことにより、「下ネタで盛り上がる鳥」という印象が日本のライトなネットユーザーの間で広まってしまう。
この印象が独り歩きしてしまったので、元々SlackやDiscordなどで親しみのあったユーザーからは困惑する声も上がった。また、「ファック」氏が投稿していた動画も、もともと特別下ネタを取り扱ったものではなかったため、下ネタ・おもしろ系の動画の火付け役となったネッコ(@neko_kk2)氏は「出来ることならITSUMOFUCKタグはなるべく付けず、#TINTINparrotで上げてくれると助かります!」と述べている。
一方で、これらの動画を見た海外ユーザーは「やっぱ日本人ヤベェわ」と感じたようである。なお、下ネタと「Party Parrot」の元ネタである「求愛行動をするカカポ」の関係は偶然である。
大抵、共通の流れとしてはバックでやる気以前のダース・ベイダーのテーマが流れながら授業ないしはお題に沿った解説が始まる→何羽かが順調に答える→唐突に1羽が下ネタを言う→Night_Of_Fireが流れだし、全員虹色に光りながら高速回転をする。
ちなみに声はGoogle翻訳の物で、妙にカタコトなのは日本語に聞こえる英語を言わせているため(「overture no pot apot a your key」→「おばあちゃんのポタポタ焼き」みたいな感じ)
また、基本は上の画像のように教師役が角帽を被っている程度だが、ネタによってはお題に沿ったコスプレをしているのもしばしば。
ポケモンの話題の場合モクローやムックルなどそれなりにポテっとした鳥が演じている事も
上記の「下ネタで盛り上がる鳥」というのはあくまでも一部の動画でのネタ。
現実のカカポやカカポそのものが写っている真面目な画像や動画に対して「下ネタで盛り上がる鳥」なんて言うと、余程理解あるユーザーでない限りは要らぬトラブルを招く事になるので注意。
前述のcultofthepartyparrot.comの冒頭にある「PARTY OR DIE(パーティーしないと死)」という言葉には、単なるノリや勢いだけでなく絶滅危惧種に指定されているカカポの未来を警告する、という意味も込められている。
カカポのつがい探しはいわゆる「合コン」=「Party」であり、できなかった場合は最終的に絶滅もありうる。まさに命懸けの合コンであるといえる。
なお、同サイトにはカカポの保護活動を行うニュージーランドの組織への寄付のリンクがある。
本項目の関連リンクにも寄付受け付けサイトへのリンクがあるので、カカポという鳥に興味を持った方はぜひ協力してください。
Party Parrot とは 〜イカれたオウムの歴史を紐解く〜 - Qiita
Kākāpō Recovery…カカポの保護団体への寄付ができるサイト。paypalで受け付けている。こちらのサイトでも寄付を受け付けており、クレジットカードで申し込める。